建築家ブログ一覧
当サイト加盟の建築家によるブログを新着順でご紹介します。
違和感を感じたとき、設計は前に進んでいる
2026/04/07 更新 ナイトウタカシさんのブログ

打ち合わせの中で、 ふとした違和感を覚えることがあります。 「なんとなく、違う気がする」 はっきりとした理由は 説明できない。 どこがどう違うのかも、 うまく言葉にできない。 それでも、 どこか引っかかる。 その感覚に出会うと、 少し不安になることがあります。 このまま進めていいのだろうか。 迷っているのではないか。 考えがまとまっていないのではないか。 けれ...
設計者が、すぐに答えを出さない理由
2026/04/06 更新 ナイトウタカシさんのブログ

打ち合わせの中で、 ふと疑問が浮かぶことがあります。 「これって、どうすればいいですか?」 はっきりした答えが ほしくなる瞬間。 正解を教えてもらえれば、 安心できる。 その気持ちは、 とても自然です。 けれど、 設計者がすぐに答えを出さないことがあります。 それは、 迷っているからではありません。 あえて、 答えを急がないようにしていることがあります。 家づくりの中...
「とりあえず案を見たい」と言われたとき
2026/04/05 更新 ナイトウタカシさんのブログ

打ち合わせの中で、 ときどき出てくる言葉があります。 「とりあえず、案を見てみたい」 形が見えれば、 イメージしやすくなる。 判断もしやすくなる。 その気持ちは、 とてもよく分かります。 けれど、 その「とりあえず」という言葉の奥に、 少しだけ立ち止まりたくなることがあります。 何を確かめたいのか。 どこまで整理できているのか。 まだ曖昧なまま、 形だけを先に見ると、...
なぜ、すぐに間取りを描かないのか
2026/04/04 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりの相談をすると、 多くの人が期待します。 「どんな間取りになるのか」 早く見てみたい。 形にしてほしい。 それは、 とても自然な気持ちです。 けれど、 すぐに間取りを描かないことがあります。 理由は、 描けないからではありません。 まだ描かないほうがいいと 考えているからです。 間取りは、 見える形です。 だからこそ、 一度出てくると、 その形に引っ張られます...
余白という名の贅沢を持つ 駒込の家
2026/04/03 更新 相川直子+佐藤勤さんのブログ

効率や数値だけでは測れない心地よさ。あえて作った「余白」が、日常に豊かな彩りと安らぎをもたらします。 □ すべてを理詰めにしない、心の「避難所」 現代の家づくり、特に都市部の限られた敷地では「いかに効率よくスペースを使い切るか」が議論の中心になりがちです。しかし、私たちのマニフェストにはこうあります。「すべてを理詰めにするのではなく、余力を持たせ、少し広く少し大きく住まいづくりをすることも大切だ」と。 駒込の家にも、一見する...
最初に出てきた案が、最終案にならない理由
2026/04/03 更新 ナイトウタカシさんのブログ

最初のプランが出てきたとき、 少し安心します。 形が見えた。 ここから進んでいけそうだ。 そんな感覚。 けれど、 その案がそのまま 最終案になることは、 あまり多くありません。 何度か修正され、 少しずつ変わっていく。 ときには、 大きく方向が変わることもある。 それを見て、 不安になることがあります。 最初の案は 間違っていたのだろうか。 やり直しになっているのでは...
話しているうちに、要望が変わるのは自然
2026/04/02 更新 ナイトウタカシさんのブログ

最初に伝えた要望が、 途中で変わっていく。 それに気づくと、 少し不安になることがあります。 最初に言っていたことと違う。 迷っているのではないか。 考えが定まっていないのではないか。 けれど、 要望が変わること自体は、 自然なことです。 むしろ、 よくあることです。 最初の要望は、 その時点での理解から 生まれています。 今の暮らしの延長。 これまでの経験。 なんとなくのイメージ。...
要望書よりも大切にしている会話
2026/04/01 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりでは、 最初に要望書をつくることがあります。 必要な部屋数。 広さの希望。 設備や仕様。 整理された情報は、 とても役に立ちます。 設計の方向を 共有するための 大切な手がかり。 けれど、 それだけで すべてが決まるわけではありません。 むしろ、 要望書よりも大切にしているものがあります。 それは、 何気ない会話です。 たとえば、 ふとした一言。 「朝、 少...
最初の打ち合わせで、設計者が見ているもの
2026/03/31 更新 ナイトウタカシさんのブログ

最初の打ち合わせは、 どこか緊張感があります。 どんな人だろう。 どこまで話せばいいのだろう。 要望を きちんと伝えなければ。 そう思うほど、 言葉を整えようとします。 けれど、 設計者が見ているのは、 要望の正確さだけではありません。 むしろ、 その奥にあるもの。 どんな話題で、 少し声のトーンが変わるか。 どの場面で、 言葉が途切れるか。 何を話すときに、 少し表...
人生を彩る背景。駒込の家は暮らしが主役の
2026/03/30 更新 相川直子+佐藤勤さんのブログ

□ 暮らしの気配を優しく受け止める、静かな面 私たちのマニフェストには「住まいは単なる箱ではありません。ともに人生を彩る背景です」という言葉があります。駒込の家において、私たちはこの「背景」としての役割を大切に設計しました。自分たちが思っているよりも、人間は精密なセンサーを持っています。ぱっと見にはわからないわずかな違いを違和感やストレスとして感じたりします。ですから住宅を設計するときに「静けさ」ということを考えてみる必要がある...
設計は、図面を書くことではない
2026/03/30 更新 ナイトウタカシさんのブログ

設計という言葉から、 多くの人が思い浮かべるのは、 図面です。 線で区切られた空間。 寸法が書かれた配置。 整然と並ぶ記号。 確かに、 設計の成果として、 図面は欠かせません。 けれど、 設計の本質は、 そこだけにはありません。 図面は、 結果であって、 出発点ではない。 その前にあるのは、 どんな暮らしを 受け止めるかを考える時間です。 どこで 朝を迎えるのか。 ...
「急がない家づくり」が持つ力
2026/03/29 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりには、 どこかで スピードが求められます。 土地は早い者勝ち。 資材は値上がりする。 タイミングを逃さないように。 そんな言葉に囲まれて、 気づけば 足早に進んでいることがあります。 もちろん、 期限や条件は大切です。 けれど、 すべてを急ぐ必要はありません。 急がない家づくりには、 独特の力があります。 ひとつは、 対話が深くなること。 すぐに結論を出さないと、 自...
答えが出ない時間を、どう扱うか
2026/03/28 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりをしていると、 どうしても 答えが出ない時間があります。 どちらが正しいのか分からない。 決め手が見つからない。 何となくしっくりこない。 前に進みたいのに、 足が止まる。 その時間を、 私たちは つい「停滞」と呼びたくなります。 早く抜け出さなければ。 決断しなければ。 そう思うほど、 心は焦ります。 けれど、 答えが出ない時間は、 失敗でも、 遅れでもありません。...
家づくりは、思考が熟成するプロセス
2026/03/27 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりは、 何かを決めていく作業だと 思われがちです。 土地を決める。 間取りを決める。 仕様を決める。 確かに、 選択の連続ではあります。 けれど、 本質はそこではないのかもしれません。 家づくりは、 思考が熟成していくプロセス。 最初は、 漠然としたイメージから始まります。 なんとなく こんな雰囲気がいい。 こういう暮らしに 憧れている。 その段階では、 まだ言...
光を掬い、影を愛でる。五感で感じる「家」
2026/03/26 更新 相川直子+佐藤勤さんのブログ

◾️ 装飾を削ぎ落とした「器」としての壁 私たちの設計する住宅は、一見すると装飾が少なく、地味に見えるかもしれません。しかしそれは、住まう人の人生を彩る「背景」としての役割を追求した結果でもあります。駒込の家では、壁や天井の存在感を極限まで抑え、一方で建主の希望の素材を使いながらも空間を一つの清らかな「器」として仕立てることに注力しました。 多くの人が家づくりにおいて、特定の素材や目新しいデザインを求めがちですが、一時の斬新さ...
決まらない時間が、設計を助けることもある
2026/03/26 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりが進むと、 「まだ決まらない」という時間が 必ず訪れます。 間取りがしっくりこない。 優先順位が定まらない。 どちらを選ぶべきか迷っている。 前に進んでいないように 感じる瞬間。 焦りも、 少し顔を出します。 早く決めなければ。 このままでは遅れてしまう。 けれど、 決まらない時間は、 無駄ではありません。 むしろ、 設計を深くするための 大切な余白です。 すぐに答え...
まだ形が見えなくても不安にならなくていい
2026/03/25 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりが進み始めると、 どこかで 「形」が気になり始めます。 間取りはどうなるのか。 外観はどんな雰囲気か。 本当に思い描いた家になるのか。 まだ途中なのに、 完成形を 早く見たくなる。 見えない時間が続くと、 不安が顔を出します。 この方向で大丈夫だろうか。 ちゃんと進んでいるのだろうか。 けれど、 家づくりは、 最初から はっきりした形が 見えているものではありません。 ...
全員が100点を取らなくていい理由
2026/03/24 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりの話し合いをしていると、 どこかで 「全員が満足する形」を 目指したくなります。 誰も我慢しない。 誰も不満を残さない。 全員が100点。 理想のように聞こえます。 けれど、 本当にそれは 必要でしょうか。 家は、 複数の価値観が 重なり合う場所です。 広さを求める人。 静けさを求める人。 効率を重視する人。 すべてを 同時に最大化することは、 簡単ではありません。 ...
家族の中で、声が小さくなりがちな人
2026/03/23 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりの話し合いは、 にぎやかになることがあります。 希望も、 条件も、 現実的な制約も、 さまざまな言葉が 飛び交う。 その中で、 自然とよく話す人と、 静かに聞いている人がいます。 発言が多い人が、 主導しているように見える。 一方で、 あまり口を挟まない人は、 「特にこだわりがない」と 受け取られてしまうこともある。 けれど、 声が小さいことと、 思いが小さいことは、 同じで...
「正しさ」で話すと、暮らしは歪む
2026/03/22 更新 ナイトウタカシさんのブログ

家づくりの話し合いが ぎくしゃくするとき、 そこには 「正しさ」が入り込んでいることがあります。 この間取りが合理的だ。 この仕様のほうが性能が高い。 この選択が将来的に有利だ。 どれも、 間違いではありません。 むしろ、 筋が通っている。 けれど、 正しいことが そのまま心地よいとは限らない。 数字や理屈で 説明できる選択が、 必ずしも 自分たちの暮らしに 合うとは限らない...















