建築家・柳沢伸也+柳沢陽子さんのブログ「リフォームにはドラマ続出!」

リフォームにはドラマ続出!

2015/02/01 更新

リフォーム工事には思わぬドラマが続出します。
テレビでご覧のような劇的大改造を行う場合はなおさらです。
先日行ったマンションリフォームでも、思い出の残る出来事が一杯ありました。

あるメーカーのキッチンを入れようと建て主の方と最終決定した直後に、大雪でキッチン工場が倒壊し、製造不能に。
自然災害なので仕方ありませんが、搬入がストップしてしまいました。
キッチンを別のものに代替することも考えましたが、このときは施工時期を遅らせて希望通りのキッチンを納入しました。

写真は、解体してみたらトイレ予定のスペースに、上の階からの'謎'の配管が存在していたという良くあるケースです。むやみに切断するわけにもいきません。
この時はふだん利用しない給湯器のオーバーフロー管だったので、上階の方と調整しながら配管を引き回して計画通り、施工ができました。

一方で、うれしいドラマもたくさん起こります。

パイプスペースとしてあきらめていた空間が実は空っぽだったり、天井裏に大きな空間があったりする場合は、予定外の収納スペースが確保できます。そんなときは建て主の奥様はにっこりです。

また、高級建具の導入を考えていたら、そのメーカーの社長が実は建て主の方と旧知の仲であることが発覚し、建具が無償で高級仕様に変更になったりしました。

リフォームは「開けてみなければわからない」部分が多く有り、その分設計者や現場の大工さんにとって苦労も多いのですが、そうした事を互いに理解しながらプロセスを楽しんで行ける建て主さんだと我々も助かります。

このマンションリフォームの建て主さんは、幸いにも様々なドラマを思い出として理解し、かえって愛着のある住まいになったと言ってもらいました。

写真は、バードウォッチングが趣味の建て主の方のために作ったバルコニーの水栓金具です。
それまで、広いルーフバルコニーに様々な植栽や魚類など飼育されていたのに、水栓がなく、いちいち遠い風呂場からバケツをえっちらおっちらと運んでいました。
解体してみたら、利用されていない外壁の設備孔を発見し、水栓を外部に設置できました。

リフォームに起きる様々な問題を克服するのも設計の醍醐味の一つですが、建て主の方の予想以上のデザインを行うのも設計の楽しみの一つです。

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