建築家・柳沢伸也+柳沢陽子さんのブログ「災害に強い家つくり」

災害に強い家つくり

2022/08/19 更新

短期間に局地的に激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」が相次いで起きています。
ゲリラ豪雨は半世紀で倍増したとの分析もあり、警戒が必要です。

これまで住宅設計を依頼されたときには、必ずハザードマップを確認し、
地盤状況や浸水の危険性を織り込んで設計してきました。
雨水は想定される単位面積あたりの最大雨量という数値があり、
排水桝や雨樋の計画に当たって、その基準値を十分に満足する設計を心掛けてきています。
しかし、最近各地に起こるゲリラ豪雨は予想をはるかに超える量で、もはや
事故が起こったときに、専門家として「想定外でした」では済まされない状況です。

写真の住宅は、運河そばに立地していたため、万一の浸水を懸念して、
住宅の基壇部分を周囲の敷地より約80㎝上げて、防水対策を徹底した住まいです。
幸い、住宅オーナーの方は、浸水対策、防水対策の提案に賛同してくれました。
雨水に対しては、単純な形の屋根を採用し、雨どいをオープンな形として、
ゲリラ豪雨に対しても問題ないよう対策しています。
さらに、雨水は大きな雨水タンクに貯水し、賢く植栽の散水や車の洗浄に使用しています。

ゲリラ豪雨や河川の氾濫による災害に対して、公共に頼らず、
自分たちで可能な災害に強い家をつくる、そんなことを考えながら、日々設計に取り組んでいます。

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

二世帯住宅は誰が主導権を握…

ナイトウタカシ

2025.11.01
二世帯住宅の計画を始めると、最初に...

建築家:ナイトウタカシ

空気の流れをデザインすると…

ナイトウタカシ

2025.10.31
「風通しのいい家にしたいんです」 ...

建築家:ナイトウタカシ

防音室は地下に?2階に?正…

ナイトウタカシ

2025.10.30
「防音室をつくるなら、やっぱり地下...

建築家:ナイトウタカシ

車椅子対応の家=デザインを…

ナイトウタカシ

2025.10.29
「バリアフリー住宅」と聞くと、多く...

建築家:ナイトウタカシ

サウナは北側がいい?意外な…

ナイトウタカシ

2025.10.28
「サウナをどこに設置すればいいです...

建築家:ナイトウタカシ

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ