建築家・ナイトウタカシさんのブログ「窮屈な玄関から脱却するには?」

窮屈な玄関から脱却するには?

2022/05/17 更新

家づくりをする前に、ヒアリングをさせていただくのですが、

その時によくでる話題の一つに、玄関があります。



家づくりをする前は、多くの方が、賃貸マンションに暮らしています。



いろいろ不満はあるものの、その中でも、玄関の窮屈さは、

かなり皆様を困らせているようです。



そもそも玄関収納が小さすぎ。

なので、靴があふれ出ていて、足の置き場がないとか。



傘を置きたいけど、置く場所がないとか。



子供と一緒に出掛けようとしたら、玄関先で渋滞するとか。



ベビーカーを置く場所がないので、車に乗せっぱなしとか。



みなさんはどうでしょうか。



というか。

私は、過去に、賃貸マンションをビックリするほど

設計していたことがあります。



そのプランニングの時のポイントって、なんだかわかりますか?



それは。

とにかく、居室を広く見せることです。



〇LDKで、部屋の広さが〇帖以上ありますって言えることが大事。

収納が充実してるとか、玄関が広くても、広さや部屋数の確保が

最優先だったんです。



これからの賃貸マンションは、それだけではなくなると思いますが。



部屋の広さや数を優先するため、通過するだけの玄関は、

最小限で考えることになるんです。



玄関というより、通路ですね。

だから、廊下と同じくらいの幅だったりするんだと思います。



ということで。

新しい家では、玄関を充実させたい!という方が多いです。



もちろん、玄関だけ広くてもいけなくて、

玄関収納を充実させて、玄関がスッキリして、

靴があふれ出さないことも大事なポイントですから。



ただし。

バランス感覚が大事ですから。



玄関を広くするために、リビングが圧迫されるのもどうか。。

(ただし、それも一つの価値観ですけどね)



個人的には、広くするといいつつも、

必要最小限がよいかなと思っています。



そこで、どんなことをしたいのか。

何をどれくらい収納するのか。

何を置くのか。



その辺を探っていきます。



そうそう。

物理的に、広くすることも大事なのですが、

広く「見せる」ことができると、窮屈さは軽減されます。



例えば一枚目。

玄関の先に大きな、掃き出し窓。

その先に、土間が続いていきます。



玄関全体が奥へとつながっていくような見せ方なので、

その開放感といったら、すごいですよ。





もしかしたら、玄関全体がつながっていなくてもよいかも。



二枚目の場合は、正面壁の半分ですよね。

でも。

視線が、奥の奥まで、抜けていくので、開放感はすごいです。





こちらはどうですか?



正面に扉があって、視線は止まってしまっていますが、

その半分が、透明ガラスで視線はつながっています。



見えてる先は、外の風景ではないのですが、

それでも、かなりの抜け感が出てきます。



ちなみに。

このガラスが、半透明だったりすると。。

明るさは確保できるものの、視線がそこでとまってしまうため、

この写真のような広がりは感じられません。



そうそう。

この玄関の幅って、よくある賃貸マンションの1.5倍程度です。



窮屈な感じしませんよね?



工夫しだいで、いろんな見せ方ができるもんです。



いろんな事例を参考にしながら、

窮屈な玄関を脱して、開放感のある玄関にしては

いかがでしょうか?



今日は、玄関のお話でした。

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