建築家・ナイトウタカシさんのブログ「壁や天井って何がいい?⑫(塗り壁)」

壁や天井って何がいい?⑫(塗り壁)

2023/08/08 更新

昨日は、塗装のようにフラットな仕上げではなく、
少し凹凸があったりする吹き付けをご紹介しました。

色がある程度自由になるのも魅力の一つ。
「ある程度」といったのは、塗装よりは少ないから。

それでも。
迷ってしまうほど、たくさんありますので、ご安心ください。

今日は、吹き付けと同じメーカーで取り扱いのある、
人気の塗り壁についてお話しします。

吹き付けにもいろんな種類やメーカーはあるのですが、
代表的なもののひとつとして、ジョリパットをご紹介しました。

そのジョリパット。
サイトをご覧いただいた方は、気づいたと思いますが、
仕上げ方が、吹き付けだけではないんですよね。

例えばこちら。



こちらは、モルタルなんかを仕上げる左官職人が
工事してくれる、塗り壁なんですよね。

塗り壁は、吹き付けに比べると、総じて仕上げが厚めです。

厚塗りするので、その分、凹凸をつけたり、
扇形のコテムラをつけたりできます。

そのパターンの種類が多いのも特徴です。

壁紙や塗装では、厚みがないので、表情は難しい。
塗りであれば、それができるんですよね。

特に。
上から間接照明を照らしたりすると。。
とってもいい陰影ができたりするので、とても素敵に仕上がります。

最近では、壁紙を決めるときに、アクセントクロスとして、
壁の一面を違った色合いにすることがありますが、
それが、こういった塗り壁にできると、質感が異なるので、
とてもいいアクセントになったりします。

パターンの選定しだいで、和風に見せたり
ミニマルに見せたり、エレガントに見せたり。

いろんな表現ができるのも、魅力の一つです。

とってもいい仕上げのような気がしますが。
採用に際して、気になる点もありますよ。

一つは、左官職人の腕で、パターンの出方が違うこと。
当たり前と言えば当たり前ですよね。
工業製品ではないので。

ただ。
裏を返せば、オンリーワンな仕上がりにできる。
そんな捉え方もできますね。

それともう一つ。
凹凸があるということは、埃がたまりやすいです。
しかも、表面がツルツルしていないので、
掃除が若干しにくいです。

ふき取るというよりは、はたきではたくことになりますね。
とってもきれい好きで、拭き掃除したいのであれば、
別の素材がよいかもしれませんね。

塗り壁っておしゃれに仕上がりますよね。
でも。だからといって、万人に最適ということでもないんです。

何を求めるのかで、最善は違ってきますね。

ということで。
明日は、塗り壁の中でも、自然素材を使った
体に優しい仕上げのお話しをしていきます。

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