建築家・ナイトウタカシさんのブログ「下地材をおしゃれに使う②」

下地材をおしゃれに使う②

2023/09/05 更新

昨日ご紹介したOSBという木質系のボード。

自分で棚をつくったりするのであれば、釘が効くので
自由に固定できて、オススメ。

ただし。ガレージに使う場合は、注意が必要ですよ。
そんなお話しでした。

ちなみに。
昨日お伝えし忘れたのですが、OSBって、仕上げというより
構造用として、下地(見えなくなる)として使う目的の素材。

見せる目的ではなくても、うまく取り入れれば、
素敵に仕上げることができるんですよね。

今日お話しする素材も、そういう意味では、
下地材になります。

こちらご覧ください。

こんな風に屋根の下地材として、使われることが多く、
硬質木片セメント板といいます。

どんな素材かっていうと。
木片とセメントとを混ぜて、板状に圧縮成形したものです。
昨日のOSBは木質系ゆえに、燃えやすいのですが、
こちらの素材は、セメント系なので、燃えにくいですね。

いずれにしても、屋根や壁の下地材として
よく使われます。

そこで、こちらをご覧ください。



カウンター下の壁。
モルタルみたいな、グレーの壁になってますよね。

実は、こちらが、硬質木片セメント板なんです。
モルタルみたいなマットな質感が、なんともかっこよく見えます。

通常は仕上げに使わないのですが。。
どんな経緯で採用したのかを説明させてください。

この家の工事中に、お客様と現場の進捗を確認したんです。

その時に、現場で、床を傷つけないため、
養生の目的で、このボードを置いていたんですよね。

壁とかの下地でもなく、養生目的だったんです!

それをお客様が、ご覧になったら、
「これって壁に使えますか?」って問いかけが。

使えないことはないですよ。
現場担当者はビックリですよ。

でも。是非に!という話になって、そこに置いてあったボードを
急遽仕上げ材として採用したんです。

リビングの別の壁に、モルタル風の壁紙を使っているのですが、
それに比べると、質感がリアルで、かっこよかったりしました。

ただし。
表面をどう仕上げるのか、コーナーをどう納めるのか
といったことは、ルールがないので、現場で考えて、
仕上げました。

モルタルのようなマットな質感で、フラットな壁がほしい。
ということであれば、こちらの素材はオススメです。

ただし。
採用するときは、設計士さんにしっかり相談してくださいね。

明日はまた、違う素材ご紹介していきます。
お楽しみに!

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

気まぐれな木製玄関ドア

竹内国美・竹内由美子

2024.05.21
木製玄関ドアの魅力はなんと言っても...

建築家:竹内国美・竹内由美子

ダイニングの配置はどうがい…

ナイトウタカシ

2024.05.21
昨日まで、ダイニングテーブルの配置...

建築家:ナイトウタカシ

2024-05-15_現場…

平 泰博

2024.05.20
現場確認:2024-05-15 ...

建築家:平 泰博

厚木市I邸TV撮影渡辺篤史…

本井公浩

2024.05.20
厚木市I邸 TV撮影 [渡辺篤史の...

建築家:本井公浩

洗濯機は何処に置く?

竹内国美・竹内由美子

2024.05.20
私達の設計では洗濯機置き場を洗面脱...

建築家:竹内国美・竹内由美子

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ