建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁って何がいいの?⑲(木の外壁3)」

外壁って何がいいの?⑲(木の外壁3)

2023/10/26 更新

外壁について、いろいろお話ししています。
ほんと。いろんな外壁がありますよね。
外壁の話はついに、19回目ですから!

まだまだあるのですが(笑)
今日は、昨日に引き続き、木の外壁について。

木って、焚火なんかを想像してしまうと、
燃えにくくはないということは、理解できますよね。
特に。セメントとかに比べると。

なので。
樹脂サイディング同様の下地材が必要。
そんなお話ししましたよね。

でも。
それがなくてもいい木材があったりします。
「ウイルウォール」で検索してもらうと出てきますよ。

木材そのままではなくて、燃えにくくするための薬剤を
加圧して注入しているんですよね。

しかも。
それで、しっかり試験をクリアしているので、
堂々と木材を採用することができます。

すごいのは。。
街中で、防火の規制が厳しいエリアとして、
準防火地域というところがあるのですが、
そこで使えます。

例えば。
愛知県でいえば、名古屋市内は、概ね、
準防火地域という規制が掛かっていますが、
そこで、木造3階建てで、木の外壁できますから。

私も、街中で採用する場合は、
こちらをよく使わせていただいてます。

ただ。。
この外壁材。ものすごく金額が高い。

そもそも、防火の加工がしていなくても、
木の外壁って、かなりコストは高いんですけど、
そこからさらに割高になります。

なので。
かなり気合を入れて採用することになりそうです(笑)

それと。
古い家で、外壁に木が使ってあると、
板が反りあがって、下地が見えてるなんてこともありますよね。

これって、外壁に限らず、無垢フローリングでもあるので、
外部に使うのであれば、なおさら発生しますよね。

自然素材だからこそのことなんだと思います。

でも。
その古い家で見かける木の板って、杉という樹種が多くて、
杉は、反ったりしやすいんですよね。

最近外壁に使われるのって、レッドシダーという樹種が多く、
そういった反り等が発生しにくいことが特徴です。

少し余談ですが。
ウッドデッキを、国産杉でつくった場合と、レッドシダーで造った場合。
劣化度合が結構違ったりしますね。
(レッドシダーの方が長持ちします)

とはいえ。
レッドシダーだって、狂いはあります。

反ったりした場合、部分的な張替えができるのはいいですよね。
ただし。。張替え場所が高所だと。。足場がいるかもしれませんね。

いずれにしても。
自然素材ゆえ、反りの可能性があることは、
理解しておいた方がよいでしょうね。

そうそう。
木を使う、少し違う特徴の外壁があります。

明日は、そのお話しです。

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