建築家・ナイトウタカシさんのブログ「地震でも安心な家づくりのこと⑬」

地震でも安心な家づくりのこと⑬

2024/03/24 更新

昨日は、構造のお話しでよく聞かれることの
一つとして、免震についての内容でした。

すごく良さそうなのですが。
パーフェクトとも言い切れず。。
その辺を理解した上で、採用を検討する。
それをオススメします。

今日は、制震とか耐震についてのお話し。

その前に昨日の補足で一点。
時々聞かれることがあるんです。

「木造でも免震できますか?」

ですね。

木造用の免震システムはあります。
ただ。あまりたくさんのメーカーがないので、
やはり、金額はかなりすると思います。

ちなみに。
以前、知り合いが自宅に採用していたのを
見学しに行って話を聞いたりしたので、
ある意味、よく知ってるほうだと思います。

彼の話を聞きながら、
いくつか気になることがありました。
ちょっとこういう場ではお話ししにくいので、
申し訳ないのですが、個別でお会いした方には、
お伝えしますね。

さてさて。

免震まではいいんじゃない?
だったら、制震がいいのかも?

いろいろ調べると、そう思う方がいると
思います。

制震って何かというと。
揺れをダンパー等で吸収して減らす仕組みです。
(かなり大雑把な言い方ですが(笑))

それがない場合だと、骨組みがどんどん揺れて
変形していって、倒壊になる可能性もあります。

その揺れ自体を少なくしてくれるわけなので、
変形を抑制できて、効果的ですよね。

繰り返しの地震にも効果があると言われてるので、
確かに良さそうな印象です。

最近では、耐震等級3で差別化できなくなった
分譲住宅等で、制震装置を取り入れることも。

ちなみに。分譲住宅に採用するくらいなので、
価格的には、免震装置に比べると、かなりお値打ち。
免震と違って、複数のメーカーがあるからですかね。

だったら、なおさらいいじゃないですか!!
って前のめりになったかもしれませんが、
少し気になることをお伝えしておきます。

すごく良さそうですが。。
制震「だけ」では手薄過ぎます。
制震を採用するなら、耐震との組み合わせが
オススメ。

理由は、繰り返し地震で耐震性能が低下したら、
制震に活躍してもらうイメージ。

あくまで、耐震が前提かなと思います。

なので。
どちらかというと、保険みたいな感じでしょうか。

そもそも、ねばりのある耐震性を持たせておく
ことで、制震装置を必要としないようにする。
それが第一歩で、万一の場合に制震装置を足す。

個人的には、そんな考え方が適正かなと思ってます。

ちなみに。
古い家のリノベーションとかでしたら、
積極的に採用してもよいかもしれません。
だって。。そもそもの耐震性が高くないので。

さて。
みなさんは、どこまで構造のことを考えて、
地震に強い家を実現しますか?

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