建築家・ナイトウタカシさんのブログ「予算別に見る「自宅サウナのつくり方」」
予算別に見る「自宅サウナのつくり方」
2025/10/07 更新
自宅にサウナをつくりたいと思ったとき、気になるのはやはり「どれくらい費用がかかるのか」という点です。
サウナと一口にいっても、予算によって選べるスタイルや実現できる体験の質は大きく変わります。ここでは、予算別に自宅サウナのつくり方を整理してみましょう。
50〜100万円:簡易型・セルフビルド系
この価格帯で多いのは、ポータブルサウナやDIYキットを使った導入です。
比較的手軽に始められますが、課題も多く、
温度が十分に上がらない
電気容量や安全性の問題
換気・断熱が不十分で劣化が早い
といったリスクが目立ちます。短期的なお試しには向きますが、長期的な利用や家族で楽しむサウナとしては物足りなさを感じやすいゾーンです。
200〜400万円:本格家庭用サウナの入口
この予算になると、フィンランド式サウナヒーター+専用サウナルームの導入が現実的になります。
2〜3人で使えるサイズのサウナ室を、浴室横や余剰スペースに組み込むケースが多く、暮らしに溶け込む本格体験が可能です。
ただし注意すべきは、設計と施工の一体性。
本体費用に気を取られて、断熱・換気・電気工事を軽視すると、「温度が上がらない」「結露でカビが発生する」などのトラブルを招きます。
500〜800万円:こだわりのサウナ空間
このクラスになると、サウナは「家の一部」ではなくライフスタイルを演出する空間になります。
サウナ室+水風呂スペース+外気浴デッキ
庭やテラスと一体化した“ととのいエリア”
デザイン照明や音響システムを組み込む
といった設計が可能になり、ホテルやスパのような体験を日常に取り入れることができます。
ここで重要になるのは、建築全体との調和。空間デザイン力が問われる領域です。
1000万円以上:サウナ付き住宅・別荘
富裕層の方が選ぶのはこのゾーン。
新築やリノベーション時にサウナを前提に家を設計することで、住宅全体と一体化した快適性とデザインを実現します。
サウナはもちろん、動線計画や空調システム、外構デザインまで含めて、トータルで「サウナと暮らす家」を作り上げる。
まさに唯一無二の贅沢空間となります。
まとめ
予算によって選べるサウナの形はさまざまですが、共通して言えるのは「サウナ室そのもの」よりも設計と施工の質が体験を左右するということです。
私たちのチームは、世界シェアNo.1のサウナブランドHALVIAの正規代理店として、建築家・施工チームと一貫体制でサポートしています。
「予算に合わせて無理なく、でも長く快適に」——そんな理想を叶えるために、ぜひ一度ご相談ください。