住まいの基本性能を高める
断熱リフォームの基礎知識
断熱材の目的は「いかに暖かい家にするか」だけではありません。高温多湿な日本の夏を涼しく快適に過ごすためにも必要です。断熱材とその工法を選ぶ際には、人体への安全性や結露から発生するカビの問題、プラスチック系断熱材の環境への影響なども考慮しましょう。
断熱材の素材は何がいいのか
断熱材を選ぶ際に、断熱性能を考えるのは当然ですが、防音性・耐火性・施工性・環境負荷・調湿性・コスト・安全性といった面も考慮する必要があります。とりわけ、環境に優しい素材を選ぶのは大きな時代の流れであり、人体に影響のない素材であれば安心です。CO2の削減につながるもの、廃棄したときに有害な物質を揮発する危険性が少ないものが、環境に優しい素材と言えます。家の断熱性を高めると、省エネ効果が期待できますので、日々の生活で排出されるCO2の削減につながります。人体に安全で、廃棄時の環境負荷が少ないのは、やはり自然素材です。具体的には、麻、羊毛、炭化コルク、セルロースファイバーなどで、調湿機能を持つものがおすすめです。 なお、家の断熱性能は、気密性や窓からの日射や熱損失、屋根や外壁の建材による蓄熱などもかかわってくるので、断熱材の性能だけでは判断できないことも付け加えておきます。
断熱工法は建物の構造によって変わる
断熱工法には「内断熱」と「外断熱」があります。前者は躯体の内側に断熱材を施工するもので、後者は躯体の外側に断熱材を施工するものです。これはRC造の断熱工法を表すもので、木造の場合は「充填工法」「外張り工法」という言い方があります。内断熱と外断熱それぞれに長所と短所がありますので、建物の構造に合ったものを選びます。住宅の断熱性能を高めた結果、結露という問題が生じますが、これは空気中の水蒸気が水分となって、建材の表面(表面結露)や内部(内部結露)に留まる状態です。内部結露を防ぐには、「水蒸気の入らない(気密)、または入ったものが外に出ていく(透湿)状態をしっかり作る」か、「水蒸気がかたよって通る道となるような、断熱材の隙間ができないようにする」か、「調湿機能を持つ断熱材を使う」などの工夫が必要です。なお、住む場所の条件(気候風土や建物の密集度)によって、断熱材の厚さや素材にも影響があるので注意しましょう。
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上記の記事は、2011年7月25日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。