建築家・ナイトウタカシさんのブログ「それ。「自由」設計ですけど②」

それ。「自由」設計ですけど②

2023/07/26 更新

とある工務店と工事の契約直前だったご夫婦。

お声がけいただいて、お話しする中で、
いろいろと気になる部分を発見。

そして。
ご夫婦が気になっていることをお聞きした。
そんなお話しでしたよね。

今日はその続きです。


ドキドキした内容については、ご想像に任せるとして。
なぜ、そんな風になったのか。。

そこには、相応のプロセスがありました。

わかりやすい例として、昨日話題になった、
窓の計画について、その決定プロセスをお話ししてみます。

こちらの工務店では、自由設計ということで、
施主のこだわりを尊重し、自由度の高い家づくりをしているそうです。

実際、よく耳にしますよね。
自由設計ですよって。
この工務店の自由設計を読み解いていきましょう。

こちらのお客様。
間取りが決まって、いよいよ窓を決めていくことになりました。

どんな窓にしようかな。
どの部屋に、どんな窓を、どう設置するのか。

部屋とのバランスも気になるし、
外観デザインにも大きく影響するので、
しっかり考えていきたいところ。

都心の狭小地なので、単純に引き違い窓にすればいい
わけではありません。

特に隣家が接近するところは、小さくてもいいですよね。

それに。
窓は断熱性能が高くないので、
無駄に大きくしても仕方ない。

そんな感じで、いろいろと考えることがありますよね。

ということで。
お客様は、工務店から指定のあった、
某サッシメーカーのデジタルカタログを見ていきました。

いろんな開き勝手はあるし、規格サイズがあります。
規格サイズを体感しながら、いろんなことを調べながら、
どの窓にするかを一つずつ決めていきました。

多少自信のないところはあるものの、一通り決定して、
工務店に提示してみたら、「いいですね!」ということで、
全て採用となりました。

自分で調べて、自由に決めれて、すべて採用されました。
自分の思い通りになっていますよね。

おぉ!さすが自由設計ですね!!
って思われたかもしれません。

ただ、お客様の感想は。。
サッシの分厚いカタログを隅から隅まで読みこんで、
いろいろ調べて、わからないのに決めていく作業に
相当時間がかかったし、楽しいというよりは、
どちらかというと大変だったそうです。

窓に限らず、家づくりのすべてについて、同じ感じで、
自由に決めれるかわりに、アドバイスはないし、サポートもない。

みなさんご想像できたと思いますが。
子供部屋に窓が少なかったのは、素人が決めたから。
「暗くなりませんか?」といったアドバイスもなく、いいですね!って。

なので、とにかく、ずっと不安でしょうがなかったそうです。

みなさん。
この自由設計。どう感じましたか??

ちなみに。
私も、自由な設計はしていますが、全く違います。
その辺について、明日お話ししていきますね。

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