建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家は、暮らしに合わせて変わっていきます。」
家は、暮らしに合わせて変わっていきます。
2026/08/01 更新
家づくりでは、
完成した瞬間を思い描きながら、
設計を進めていきます。
家具が入り、
照明が灯り、
新しい暮らしが始まる日。
その日を目標に、
一つひとつ決めていきます。
でも私は、
家は完成したときが一番良い状態だとは思っていません。
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住み始めると、
暮らしは少しずつ変わっていきます。
お気に入りの椅子が置かれたり、
庭に木が植えられたり、
お子さんの成長に合わせて家具の配置が変わったり。
家は、
そのご家族の毎日を受け止めながら、
少しずつ表情を変えていきます。
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以前、お引き渡しから数年後に、
お客様のお宅へ伺ったことがありました。
設計したときには何もなかった窓辺に、
小さな一人掛けの椅子が置かれていました。
「ここで本を読むのが好きなんです。」
そう話してくださいました。
その場所は、
もともと特別な目的を持ってつくった場所ではありません。
でも、
暮らしの中で自然と、
そのご家族のお気に入りの場所になっていました。
設計した私にとっても、
少し嬉しい発見でした。
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家は、
完成した瞬間に完成するわけではありません。
暮らしが始まり、
時間が流れ、
そのご家族らしい使い方が生まれて、
少しずつ育っていくものだと思っています。
だから私は、
最初からすべてを決めすぎないことも大切にしています。
暮らしの中で見つかる答えもあるからです。
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設計は、
家をつくる仕事です。
でも、
暮らしまで設計することはできません。
暮らしは、
そのご家族が毎日積み重ねていくものです。
だから家も、
その暮らしに合わせて、
少しずつ変わっていけばいい。
私は、
そんな住まいの方が、
長く愛されるような気がしています。
家は、暮らしに合わせて変わっていきます。
だからこそ、
変わっていける余白も、
設計の中で大切にしたいと思っています。























