建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家づくりで一番見ているのは人かも」
家づくりで一番見ているのは人かも
2026/08/02 更新
「建築家は、どこを見て設計しているんですか。」
以前、そんな質問をいただいたことがあります。
土地でしょうか。
図面でしょうか。
光の入り方でしょうか。
もちろん、
どれも大切です。
でも、
もし一つだけ選ぶとしたら、
私が一番見ているのは、
人なのかもしれません。
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打ち合わせでは、
図面を見ている時間よりも、
ご家族の表情を見ている時間の方が長いことがあります。
この話になると笑顔になる。
少し考え込まれる。
お互いの顔を見ながら話される。
「それ、いいね。」
と自然に声が重なる。
そんな何気ない瞬間を、
私はよく見ています。
そこには、
図面には描けない、
そのご家族らしさがあるからです。
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以前、ご夫婦と打ち合わせをしていたときのことです。
間取りの話をしていても、
なかなか結論が出ませんでした。
ところが、
休日の過ごし方の話になった途端、
お二人とも楽しそうに話し始められました。
旅行のこと。
庭でバーベキューをしたこと。
お子さんと公園へ行ったこと。
その時間だけは、
図面を見ているときとは違う表情でした。
私はその様子を見ながら、
「ああ、このご家族が大切にしたいものは、ここなんだ。」
と思いました。
その日から、
設計の考え方が少し変わりました。
部屋をどうつなげるかではなく、
家族の時間をどうつくるか。
そこを中心に図面を描き始めたのです。
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設計は、
家をつくる仕事です。
でも、
家そのものが目的ではありません。
その家で、
誰が暮らすのか。
どんな時間を過ごすのか。
どんな笑顔が生まれるのか。
私は、
そんなことを考えながら設計しています。
だから、
図面を見ていても、
頭の中では、
そこに暮らすご家族の姿を思い浮かべています。
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家づくりは、
家を建てることではなく、
暮らしを形にしていくことだと思っています。
だから私は、
土地だけを見ているわけでも、
図面だけを見ているわけでもありません。
その家で暮らす人を知ることから、
設計は始まります。
家づくりで、一番見ているのは人かもしれません。
そのご家族らしい暮らしが見えてきたとき、
図面もまた、
自然とそのご家族らしい形になっていくのだと思っています。























