空間の奥行きを演出。照明選びの極意｜リフォーム、増築・改築ならリフォームO-uccino

光源の種類を決める

照明器具の選定では、まず最初に光源を何にするかを決めます。現在、住宅では「白熱電球」と「蛍光灯」が一般的です。

●白熱灯のメリット・デメリット

・メリット
光色に温かみがあり、瞬時に点灯します。「普通球」「ボール球」「クリプトン球」などの種類があります。

・デメリット
表面温度が高いほか、寿命が短く交換頻度が多いのが難点。また点光源なので影も出やすくなります。

●蛍光灯のメリット・デメリット

・メリット
面光源なので、影が出にくく均一な明るさをもたらします。また寿命が長く経済的です。

・デメリット
フラットな光のため、光と影の対比は生まれません。照度が低いと寒い雰囲気になります。

知っておきたい「直接照明」「間接照明」

照明は「直接照明」と「間接照明」に大別されます。間接照明は内装材の反射率に大きく影響されるため、設計段階から照明計画を立てておきましょう。また、照明演出では「一室多灯」を心がけましょう。例えば、シーリングライトとペンダントライトを組み合わせ、さらにダウンライトやスポットライトを加えてみるといった工夫もよいでしょう。

●全般拡散照明

光源を中心に光が全方向へ広がる照明。１灯で空間全体を明るくできます。

●直接照明

光を直接当てる照明。全体を照らさないため多灯使いが多くなります。

●間接照明

光を周囲に反射させる照明。間接照明には次のような種類があります。
1.コーブ照明
光源を折り上げ天井の隅や壁に隠して照らす方法。天井が低めの広い空間で有効。

2.コーニス照明
壁と天井の取合いに設置した光源を遮光板などでし、壁やカーテンなどを照らす方法。

3.バランス照明
壁に取りつけて、遮光板の上下に光を出す照明。

形で違う!?照明器具の機能と用途

1.ペンダント
幅広い用途に使える吊り下げ型のライト。照明器具の形状やシェードの素材で演出に変化を。

2.シーリングライト
天井からの拡散光で全体を照らす直付け型のライト。

3.ダウンライト
埋め込み型のため、器具が目立たないのが特徴のライト。拡散照明やポイント照明に。

4.スポットライト
壁の一部などをポイントで照らす直付け型のライト。レールで移動可能なタイプも。

5.ブラケット
天井や床、吹き抜けの照明、手元灯など、装飾性と実用性を備えた壁付け型のライト。

6.テーブルスタンド
補助照明やオブジェとして利用する上置き型のライト。

7.フロアスタンド
天井・壁・床を照らして空間を演出する床置き型のライト。

8.フットライト
床に近い壁に付けて歩行の安全を確保する、埋め込み型のライト。

●照明選びの基準とは？

照明は、デザインだけでなく大きさや取り付け位置、演出効果、光の具合を実際に確かめて選びましょう。選ぶ際は、ショールームに出向いたり設計者などの専門家に相談したりするとよいでしょう。

スイッチにもこだわりたい

●スイッチの種類

・パイロットスイッチ
パイロットランプが点灯し、消灯後もスイッチの位置を確認できます。

・遅れ消灯スイッチ
消灯後も一定の時間点灯しているスイッチ。玄関・廊下などに利用されます。

・換気スイッチ
トイレや浴室に用いられるスイッチ。消灯後一定の時間、換気扇が作動します。

・人感スイッチ
人の体温を関知して自動的に点灯・消灯するスイッチです。省エネにも役立ちます。

・調光スイッチ
照明の明るさを調節できるスイッチ。演出効果や、消費電力を抑える効果もあります。

●配線とスイッチ数の計画

屋内配線の分岐回路は、照明器具の消費電力と個数に基づいて設定します。また、スイッチやコンセントの位置は、ドアや家具で隠れない、コードができるだけ短くてすむ、といった点を重視して計画しましょう。