建築家 清水裕子+清水貞博+松崎正寿さんの作品事例
注文住宅の作品事例(58)

TA.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 住宅密集地 | 2200万円 | - | 神奈川県 |
住宅密集地、とりわけ周囲に取り込みたい要素が無い場合、また、建物が積極的に開いていく状態でない場合に、外部環境をいかに住宅内部へ取り入れるかについて考察した。
敷地は雑然とした住宅密集地の狭小地であり、前面道路も狭く、隣地の駐車場にも建設計画があった。
その中で、我々は外部環境の取り入れ方として、住宅内部に外部的な領域、"くぼみ"をコーナーに配置し、極めて高いプライバシーを保ちながら、住宅内部に外部環境を取り込むことを試みている。

M.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 郊外 | 4900万円 | - | 埼玉県 |
敷地は郊外の古くからの住宅地で、前面道路は4mと狭く、住宅が雑然と建ち並んでいる。外部に積極的に開く環境ではないが、施主からはプライバシーの保たれた開放的な住宅が望まれた。
各階の室内に中庭のような空間を設け、それらを垂直方向に繋いでいくことにより、採光、通風、プライバシーを確保した開放的な住宅が出来るのではないかと考えた。
1F室内に北側の庭に面した中庭、2Fに中庭上部の吹抜け、3FにLDKと連続した南側のテラス、そして床に散りばめたガラス床を設けることで、外部と室内の中庭的な空間を断面的に繋ぎ、閉じられた室内に立体的に外部を取り込んだ開放感のある住宅が実現した。

BA.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 郊外 | 1800万円 | - | 千葉県 |
敷地は新興住宅地の角地にあり、西側には小さな公園、北側は崖地になっているため豊な視界が広がっている。
趣味の車をどこからでも見ることの出来る家、また水回りは共用だが、つかずはなれずの2世帯住宅が求められた。
2世帯に必要な柔らかく分節された部分と閉じた部分を趣味のガレージによって成立させることを目指した。
建主の趣味の空間であるガレージによって2世帯分のつかずはなれずの居場所が確保され、木造メガストラクチャー的な構造によって広い敷地と開けた眺望へと住空間が連続する。

U.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 郊外 | 3600万円 | - | 神奈川県 |
敷地は都心近郊の幹線道路沿いに位置した角地である。自営業を営む施主の事務所と住宅という2つの用途がこの建物に求められた。交通量の多い前面道路と、将来貸す可能性もある事務所部分から住宅部分を如何に切り離し、落ち着いた住環境を確保するかが重要と考えた。
幹線道路の喧噪と事務所部分から切り離された新たな住環境を形成するため、事務所、駐車場を1階とし、その上に敷地とほぼ同形状のRC地盤を宙に持ち上げた。このもう一つの敷地としての人工地盤に木造2階建てを建てることで、庭付一戸建ての住環境を確保している。
交通量の多い幹線道路沿いに庭付一戸建て住宅が宙に浮くことで、開放感と落ちついた住環境を実現している。

SA.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 住宅密集地 | - | - | 東京都 |
敷地は都内の閑静な住宅地にあり、前面に人通りと交通量の多いバス通りを挟んで緑豊かな区民施設が広がっている。上層ほど環境の良くなる敷地において、最大限のLDKの確保が求められた。
周辺状況から最上階に最大限のスペース確保を行い、そこから厳しい容積率を超えないように下階面積を絞って計画しており、建物は上層ほど大きくなって行く。丁度”お盆”のような形状の各層を水平に切り離した格好で110角の鉄骨無垢柱により積層している。
眺望とプライバシーを断面的に調整した、大きさと形の異なる”お盆”には、それぞれ異なる内装が与えられ、積層されている。

KG.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 郊外 | 2292万円 | - | 神奈川県 |
敷地は幹線道路から一本入り新興住宅地に位置する旗竿敷地である。旗竿敷地特有の奥まった静けさはあるが近隣の視線が行き交うこの場所で、プライバシーを保ちつつ敷地全体に視界が広がること、居住スペースへ十分な光を取り入れること、敷地に密接しながら周辺と分離された住環境を模索した。
木製トラス構造によって建物全体を持ち上げることで地窓を水平に連続させ、敷地全体に視線を広げると共に地面からの反射光を1階のワンルームに取入れている。大きな垂れ壁と2階のジグザグヴォリュームに囲まれた1階は十分な採光と通風を獲得しながら空間の奥としての性格を保っている。
密接と分離という相反する操作によって旗竿敷地の奥性を高め、閉じつつも開いた住環境を獲得している。

FW.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 住宅密集地 | 1600万円 | - | 東京都 |
狭小地であることに加え斜線、日影等の法規制がかかる中で、施主の要望であるリビング、ダイニングキッチン、寝室、土間スペース、ワークスペースなどが共存した、快適で合理的な住宅をいかに実現するかが課題となった。
建物は最大限のボリュームを与えた結果、南北に勾配した家型となった。
最大限の空間にダイニングキッチン、水廻り、寝室の3つの用途に対応した閉じたボリュームを水平スリットを設けながら立体的に配置する。
残余空間である断面的に連続した開かれた場所は土間、リビング、ワークスペースといったフレキシブルに使用できる場所となった。
それぞれの場所は小さいながらも、水平スリットにより建物全体のボリュームの広がりを感じられる空間となっている。

A.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 住宅密集地 | 2050万円 | - | 東京都 |
敷地は都内の住宅密集地に位置し、バス通りに面した敷地面積26坪の狭小地である。クライアントはジュエリーデザインを営んでおり、ギャラリーとプライベート性の高い住宅が求められた。
建物は各諸室の必要面積からなる、3層のボリュームを重ねた形状で構成され、1Fにギャラリーと水廻り、2FにLDK、3Fに寝室が配置されている。厳しい法規制と高いプライベート性や採光を同時に解決するため、各層を内接するようにねじりながら積層させた。
各階の梁は鉄骨で補強されることで、木造でありながら4面のトップライトを可能とし、同時にローコスト化を実現している。建物がねじれることで高いプライベート性と採光を併せ持つ小さな住宅が実現した。

NM.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 住宅密集地 | 4800万円 | - | 東京都 |
敷地は世田谷区の閑静な住宅地にあり、袋小路の道路奥に位置しているため四周は住宅に囲まれている。敷地面積は約40坪で都心ではゆとりのある広さだが、建蔽率40%、容積率80%、高度斜線という法的条件によって延床面積を確保することが難しい敷地である。
建主からは完全分離の2世帯住宅と、外から内、内から外の双方からの視線を遮断するという高いプライベート性が望まれ、いかに最大限に敷地への広がりを確保しながら周辺からの視線の分節を行うかが課題となった。
敷地全体を囲うコンクリート壁を配置し、それを主構造としてスラブを架けることで、プライバシーを確保しつつ最大限の居住空間の確保と、内外の境界が曖昧な住宅が実現している。

KT.house
| 建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
|---|---|---|---|---|
| 注文住宅 | 郊外 | 2136万円 | - | 千葉県 |
敷地は東京近郊の一般的な住宅地であり、南側の緑豊かな公園の広がり、北側前面道路によって、南北に視線の通る環境である。敷地の特性を生かし、住宅内部に南北方向への抜けを確保し、周辺からの視線を柔らかく遮ることが望まれた。








