建築家 清水裕子+清水貞博+松崎正寿さんの作品事例

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鉄板による大庇によって、屋上テラスを室内と連続させている

NT.PH

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
リフォーム・リノベーション・増改築 郊外 2600万円 - 東京都

改修は、新たに、鉄板で構成された大庇を、東側のテラスから、内部空間を貫通し、西側のテラスまで連続して設け、外部と内部の境界は、制作のスチールサッシ用いて、それらを開放することで、内外が一体化する空間構成としている。
更に、西側のテラスは、大庇によって架けられた屋根面から、鉄板を床面近くまで立ち下げ、ベンチとしても利用出来るように、外部空間を囲い込むことで、屋上の強い日差しや、風雨、周辺からの視線を遮り、半屋外のテラスとして積極的に利用できる空間としている。テラスと連続したモルタル床部分には五郎太石の上をガラス床のブリッジでアクセスすることで、そこに新たな境界を作り出し、本来意識されるはずの外部と内部の境界を、曖昧なものとしている。

1階から3階へと連続する階段横の棚。見せたくない部分には扉を設置している。

KS.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2500万円 - 東京都

隣家が迫っている周辺環境から、採光と通風を確保し、無駄な動線の無い最大限の居住空間を成立させるため、敷地中央に光を取り込む中庭と階段室を設け、斜線制限によって決まる最大ヴォリュームの中央上部から光と風を取り入れる住宅を目指した。

木々に囲まれた傾斜地にたつ住宅

IM.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 山地、山の近く 2490万円 - 埼玉県

戸建住宅1件がいかに広い傾斜地、周辺環境と関係を深めることが出来るかが課題となった。
傾斜地と建物の関係を深める、内部と連続するためには床が接地していることが重要である。
傾斜と連続した水平面を形成するために土留めを兼ねた基礎部分を居住空間として構成している。基礎に囲われた空間と、その上部に持ち上げられたヴォリュームでおおまかに内部としての領域を形成した。
基礎と土留めを居住空間とすることで、ローコストを実現しながら、広い傾斜地や周囲と連続する敷地と一体となった小さな戸建て住宅が実現した。

敷地特性がそのまま、立体化されたファサード

G.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2400万円 - 神奈川県

三つ又道路と敷地の関係を住宅内部においてオフセットして立体的に構成することで、敷地特性がそのまま、建物内部において豊かな環境としてランドスケープ的に立体化している。

導線空間のガラス屋根からの取り入れられる光を間接光として室内へ取り込んでいる

ID.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2370万円 - 東京都

旗竿敷地のアプローチ空間から、室内、さらには屋上へと繋がる螺旋状の導線空間を、居住スペースの廻りに設け、その導線空間をガラス屋根の半屋外空間とすることで、隣地が接近する敷地において、建物内部に豊かな光と、旗竿敷地の特徴を生かした、外部から連続性のある空間を持つ住宅が実現している。

ジョリパッド仕上げの1〜2Fの上に、ガルバリウム鋼板仕の3F部分が積層されている。

H.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2350万円 - 東京都

敷地は細長い狭小地で、角地のため歩行者や車の抜け道となり、住宅地としては比較的交通量の多い敷地といえる。
プライバシーの確保と、細長い敷地の特性を生かした空間の広がりを実現させること、クライアントからの要望であるLDK中心の住空間を実現することを目標とした。
LDKの床面は半層上がった畳コーナー、半層下がった主寝室と連続し、屋根ボリュームからはワークスペースが下がっていくことで、起伏を作り出している。これにより2層分のLDK空間に断面的な凹凸を作り出し、区切られながらも敷地全体に連続する空間を作り出している。
起伏のある床と屋根を持つLDK空間が断面的に連続し、テラスまで繋がっていくことで、長さを最大限に生かした住空間が実現した。

各階が異なる形状のヴォリュームとして積上げられ、そのズレがテラス、庇となる

MT.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2300万円 - 東京都

敷地は都心の住宅密集地に位置し、敷地面積わずか46㎡の狭小地である。北側と西側に4m道路のある角地であり、敷地の狭さに加え、厳しい道路斜線が掛かる。
施主の要望である、ガレージ、LDK、3つの寝室、床下収納、テラスなどの諸室を限られた延床面積の中に詰め込み、採光、通風を確保した豊かな住空間を如何に実現するかが課題となった。
建物は各諸室の必要最低限の面積からなる、3層のヴォリュームを積み上げた形状となっている。各層は異なる形状のヴォリュームとして積上げられ、そのズレが1Fのアプローチにおいては庇となり、2Fにおいてはテラス、3Fにおいては2Fテラスの屋根となっている。
内外において敷地全体を有効化した、コンパクトな住宅が実現した。

木製トラス構造によって建物全体が持ち上げられた外観

KG.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 郊外 2292万円 - 神奈川県

敷地は幹線道路から一本入り新興住宅地に位置する旗竿敷地である。旗竿敷地特有の奥まった静けさはあるが近隣の視線が行き交うこの場所で、プライバシーを保ちつつ敷地全体に視界が広がること、居住スペースへ十分な光を取り入れること、敷地に密接しながら周辺と分離された住環境を模索した。
木製トラス構造によって建物全体を持ち上げることで地窓を水平に連続させ、敷地全体に視線を広げると共に地面からの反射光を1階のワンルームに取入れている。大きな垂れ壁と2階のジグザグヴォリュームに囲まれた1階は十分な採光と通風を獲得しながら空間の奥としての性格を保っている。
密接と分離という相反する操作によって旗竿敷地の奥性を高め、閉じつつも開いた住環境を獲得している。

既存の丸柱等、当初の雰囲気を活かしたオープンな和室には家族が自然と集まる。

KAT.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
リフォーム・リノベーション・増改築 高台 2200万円 - 神奈川県

既存建物は、和室を中心に、その廻りにリビング、ダイニングキッチン、水廻りなどを配置した、回遊性のあるプランであったが、壁や床の段差によって、その回遊性が弱まり、建物全体として薄暗い雰囲気を持っていた。

改修工事では、当初の和室を中心とした回遊プランを活かし、必要な耐震壁を、新設する壁面収納や、和室の廻りの壁に集約することで、空間の邪魔となっていた壁や段差を取り除き、回遊性を強めるような改修を行った。
建物の内装は全体を白色として、中心の和室は、既存の丸柱など、当初の雰囲気を活かした木調のオープンな空間として、住まい手が自然と中心に集まるような空間としている。

角が切り掛かれた外観

TA.house

建築種別 ロケーション 予算帯 竣工年 都道府県
注文住宅 住宅密集地 2200万円 - 神奈川県

住宅密集地、とりわけ周囲に取り込みたい要素が無い場合、また、建物が積極的に開いていく状態でない場合に、外部環境をいかに住宅内部へ取り入れるかについて考察した。
敷地は雑然とした住宅密集地の狭小地であり、前面道路も狭く、隣地の駐車場にも建設計画があった。
その中で、我々は外部環境の取り入れ方として、住宅内部に外部的な領域、"くぼみ"をコーナーに配置し、極めて高いプライバシーを保ちながら、住宅内部に外部環境を取り込むことを試みている。

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