建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「世代を繋ぎ、心地よさをもたらす素材」
世代を繋ぎ、心地よさをもたらす素材
2025/05/13 更新
選び抜かれた素材たち
家は長い時間を過ごす場所。
素材選びは非常に大切です。
私達は心地よさ、空気の質、耐久性、そして経年変化の美しさを重視します。
「白山の家」では、肌触りの良い無垢材や調湿性のある塗り壁など、自然素材を多く採用しました。
これらは空間に温かさをもたらし、室内の湿度を快適に保ちます。
都市部でも、自然素材を取り入れることで、健やかな住環境が生まれます。
使う人の健康と心地よさ。それを満たす素材選びが基本です。
世代それぞれに心地よい質感
二世帯住宅ですが、素材は家全体で統一感のある心地よさを目指しました。
1階の母世帯は落ち着いた木材や色合いで穏やかに。
2・3階の若夫婦世帯は明るい木材などで軽やかな雰囲気に。
しかし、根底にあるのは本物の素材だけが持つ質感と温もりです。
ふた世代が暮らしても素材の持つ心地よさを共通の価値観として共有する。
それが家全体の一体感を醸成し、世代間の繋がりを支えます。
長く愛せる素材の価値
自然素材や上質な素材は、時間と共に美しく変化します。
無垢材は艶が増し、塗り壁は表情を深めます。
これらはメンテナンス次第で非常に長持ちします。
使い捨てではなく、手入れしながら大切に使う「丁寧な暮らし」。
世代を超えて住み継がれる家で、素材が持つ「育つ力」と「長く使える力」は、家への愛着を育み、家族の歴史と共に刻まれる大切な価値となります。
まとめ**
白山の家では、世代を超えて心地よく、長く愛せるよう、肌触りや空気感を重視した厳選素材を使っています。