建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「緑とつながる、心地よい庭のつくり方」
緑とつながる、心地よい庭のつくり方
2025/09/12 更新
「大船の家」は、
室内と庭や屋外がシームレスにつながる住まい。
暮らしに潤いをもたらす庭づくりのヒントをお届けします。
□ 窓から広がる緑の景色
家づくりの計画において、
庭は単に建物の外にある空間ではありません。
私たちは、
窓を通して
庭や屋外の景色を室内に取り込むことを大切にしています。
大船の家では、
リビングの大きな窓から、
季節ごとに表情を変える庭の緑が広がるように配置を工夫しました。
春は新緑のまぶしさ、
夏は木々の濃い緑、
秋は紅葉、
冬は雪景色(あまりありませんが……)。
窓の外に広がる緑の景色は、
一枚の絵画のように日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
室内にいながら四季の移ろいを五感で感じられる、
そんな時間を豊かなことだと信じています。
□ 室内と庭をつなぐ空間
「大船の家」には、
室内と庭をつなぐ中間領域として、
ウッドデッキを設けました。
このウッドデッキは、
ただの通路ではなく、第二のリビングとして機能します。
晴れた日にはここで朝食をとり、
ここでくつろぎます。
夜には星を眺め、季節の移ろいを感じ取ることができます。
内でも外でもない、
曖昧な空間があることで、
暮らしの幅が大きく広がります。
また、窓を開け放てば、
リビングと庭が一体となり、
より開放的な空間に。
このつながりによって、
住まいの心地よさは格段に向上します。
庭は、暮らしに潤いと安らぎをもたらす大切な空間。
自然の恵みを五感で感じる豊かな暮らしを叶えます。