建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「対話から生まれた世界に一つの家。赤羽の家」
対話から生まれた世界に一つの家。赤羽の家
2026/02/02 更新
家づくりは、自分たちの生き方を見つめ直す旅です。私たちはその旅の良きガイドでありたいと願っています。
□ 敷地の声を聴き、建主の想いを紐解く設計の始まり
私たちが家づくりを始めるとき、まず行うのは徹底的な「対話」です。
それは、単に「部屋の数」や「希望の間取り」を伺うことではありません。
「どんな時に幸せを感じるか」「大切にしている価値観」など、建主様の人生の根源に触れるところから始まります。
同時に、私たちは敷地を訪れ、敷地が持つ「個性」を読み解きます。
「赤羽の家」においては、都市の喧騒の中でいかに静けさを確保するか、隣家からの視線をどう回避しながら光を取り込むか。
敷地の声と、建主様の「言葉になっていない潜在的な想い」を重ね合わせ、融合させる。
この初期の対話と分析に、最も時間をかけます。
設計とは、建主様が理想とするライフスタイルを、建築という確固たる形へと翻訳することです。
この丁寧に紐解くプロセスを経るからこそ、そのご家族のためだけの「世界に一つの家」が誕生するのです。
□ 共創のプロセス。想像を超え、時を経て深まる住まいの価値
家づくりは、建主様と私たち設計者が、対話を重ねながら、共に最高の答えを探していく「共創のプロセス」です。
私たちは、建主様の希望をただ実現するだけでなく、その理想のさらに一歩先、つまり「ご要望時には想像もしていなかった」領域へとご案内したいと考えます。
例えば、「赤羽の家」で採用したテラゾーの質感や、光と陰影の絶妙なバランス。これらは、プロとしての素材知識や、敷地の特性を最大限に活かした提案によってもたらされました。
この、当初の予想を超えた価値こそが、私たちが目指す「想像以上のもの」です。
そして、この真価は完成時がピークではありません。
その素晴らしさは、住み始めて数年、十年と経つうちに、まるで良質なウイスキーのように「経年でじわっと染みるように」心に沁みてくるでしょう。
季節の移ろいの中で、ふと気づく窓からの光の美しさ。使い込まれて艶を増す素材の手触り。
時間と共に熟成し、住まい手に寄り添い続ける。それこそが、私たちが提供する家づくりの本質です。
□ これから家づくりを始める、知的な貴方へ贈る言葉
この5回の連載を通じて、私たちが追求する「本質的なデザイン」と「時間の価値」を感じていただけたなら幸いです。
真に上質なオーダーメイドの住宅を手に入れるには、時間も労力も、そして相応の費用も必要となります。
しかし、それはコストではなく、住まう人の人生を豊かに彩る「未来の記憶」への確かな投資です。
流行に流されず、ご自身の価値観を深く掘り下げ、**「住むほどに愛着が深まる家」**を本気で手に入れたいと考える、知的な建主様との出会いを心待ちにしています。
完成時に全てが完了するのではなく、そこからが新しい物語の始まりです。
あなたの理想を遥かに超え、時を味方につける空間を共に創造しましょう。
私たちは、その努力を惜しまないあなたのために、最高の建築を提供する準備があります。ぜひ、あなたの物語を語り合いたい。
□ まとめ
あなたの理想のさらに奥へ。言葉にできない想いを形にするために、私たちは手間と時間を惜しみません。























