建築家・ナイトウタカシさんのブログ「「ホテルみたいな家に憧れます。」」

「ホテルみたいな家に憧れます。」

2026/08/22 更新

「ホテルみたいな家に憧れます。」

この言葉も、ご相談の中でよく伺います。

 

「生活感のない空間が素敵で。」

 

「旅行で泊まったホテルが忘れられなくて。」

 

そんなお話を聞くことがあります。

 

でも私は、このご相談にも、

「ではホテルのようなデザインにしましょう。」

とは、すぐにはお答えしないことが多いんです。

 

まずは、

「そのホテルの、何が印象に残っているんでしょう。」

そんなふうに、お聞きすることから始めています。

 

すると、ご家族によって返ってくる答えは、本当にさまざまです。

 

「照明が落ち着いていました。」

 

「静かだったんです。」

 

「窓から見える景色がきれいで。」

 

「部屋に入った瞬間、ホッとしたんです。」

 

同じ「ホテルみたい」という言葉でも、

心に残っているものは、それぞれ違うように思います。

 

以前、ご相談いただいたご夫婦も、

「ホテルみたいな家が理想なんです。」

とおっしゃっていました。

 

そこで、

「ホテルでは、どんな時間を過ごされるのが好きですか。」

と、お聞きしてみました。

 

少し考えられたあと、

奥様が、

「朝、コーヒーを飲みながら、ぼんやり外を眺めている時間ですね。」

と話してくださいました。

 

ご主人も、

「時間に追われない感じが好きなんです。」

と続けられました。

 

そのお話を伺って、

もしかすると憧れていたのは、

ホテルという建物ではなく、

そこで過ごす時間なのかもしれない、と思いました。

 

もちろん、

素材や照明、

家具の選び方によって、

ホテルのような雰囲気をつくることはできます。

 

でも、

見た目だけを似せても、

家に帰ると洗濯物があり、

子どものランドセルがあり、

毎日の暮らしがあります。

 

家は、

ホテルとは役割が少し違います。

 

だからこそ、

ホテルらしい見た目だけを目指すより、

ホテルで感じた心地よさを、

毎日の暮らしの中にどう取り入れるか。

 

その方が、そのご家族らしい家になることもあるように思います。

 

ですから、

「ホテルみたいな家に憧れます。」

と聞かれても、

私は、写真を見ながらデザインの話を始める前に、

ホテルで、どんな気持ちになっていたのか。

そこを知りたいと思っています。

 

静けさだったのかもしれません。

 

非日常のゆとりだったのかもしれません。

 

誰にも急かされない時間だったのかもしれません。

 

その思いが見えてくると、

必要なのは大理石や間接照明ではなく、

光の入り方や、

窓から見える景色、

家の中の過ごし方かもしれません。

 

家づくりでは、

ホテルを再現することよりも、

「この家に帰ると、あのホテルにいたときのように落ち着く。」

そんな感覚をつくることの方が、大切なのかもしれません。

 

私は、そんな家づくりをご一緒できたらと思っています。

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

「とにかく後悔したくないん…

ナイトウタカシ

2026.08.24
「とにかく後悔したくないんです。」...

建築家:ナイトウタカシ

「SNSで見た家が忘れられ…

ナイトウタカシ

2026.08.23
「SNSで見た家が忘れられないんで...

建築家:ナイトウタカシ

「ホテルみたいな家に憧れま…

ナイトウタカシ

2026.08.22
「ホテルみたいな家に憧れます。」 ...

建築家:ナイトウタカシ

「おしゃれな家にしたいんで…

ナイトウタカシ

2026.08.21
「おしゃれな家にしたいんです。」 ...

建築家:ナイトウタカシ

「建築家って、高いんですよ…

ナイトウタカシ

2026.08.20
「建築家って、高いんですよね?」 ...

建築家:ナイトウタカシ

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ