施工性の良さや手頃な価格、高い防水性能などから、マンションから戸建て住宅まで幅広く採用されているユニットバス（システムバス）。ユニットバスにもいくつかの種類があり、バスタブの形状や深さ、サイズなどに細かな違いがあります。
ユニットバスのサイズで選ぶ
ユニットバスは、商品ごとに色づかいやデザインが異なるほか、バスタブの形状などにもさまざまなバリエーションがあります。デザインや形状は浴室の雰囲気を決める大切な要素ですが、ユニットバスを選ぶ際は、まず「サイズ」をチェックすることが最も重要になります。ユニットバスには「有効設置寸法」と呼ばれるサイズ上の決まりがあるためです。
ユニットバスは、有効設置寸法によって幅や奥行きなどの平面サイズのほか、高さも商品ごとに決まっています。つまり、浴室の設置スペースに合わない商品は、どんなに気に入っても設置できないということです。理想のお風呂を思い描いていたのにサイズが合わなかった…ということがないよう、事前に十分に確認しておきたいところです。なお、ユニットバスには、一般的に「戸建用」と「マンション用」があり、それぞれサイズが異なります。一般的な木造住宅であれば、戸建用のユニットバスはほとんどの場合収まりますが、鉄骨造やRC造のマンションでは、梁などが影響して収まりきらないこともありますので覚えておきましょう。
価格や機能で絞り込む
ユニットバスメーカーのカタログを見ていると、各商品に「〇〇シリーズ」というシリーズ名が付けられていることに気が付くはずです。こうしたシリーズ名は、商品の価格や機能による分類を示すことが多く、例えばTOTOなら、高価格帯商品の「スプリノ」シリーズのほか、一般的な戸建用の「サザナ」があります。INAX（LIXILグループ）なら、高価格帯商品の「グランデージ」シリーズのほか、一般的な集合住宅用の「ソレオ」シリーズなどがあります。さらにこれらのシリーズの商品を、水栓金物やカウンターなどの細かい違いによって細かく分類するために「〇〇タイプ」などという呼び方が用いられています。 ユニットバスを絞り込むには、こうした「シリーズ」と「タイプ」の意味を踏まえて、次のような流れで決めるとよいでしょう。
1）自宅の浴室の大きさを把握する
2）機能と価格から「メーカー」「シリーズ」を絞り込む
3）水栓金物やカウンターの種類で「タイプ」を選ぶ
4）オプションなどを選び、寸法を確認して決定する
「メーカー」「シリーズ」について、カタログやホームページなどでチェックしても、イメージが湧かない場合があるかもしれません。そんなときはメーカーのショールームを訪問し、実際の商品の施工例を確認してみることもオススメです。リフォーム会社によってはショールームに同行の上、施工に関するアドバイスをもらうこともできます。
浴室・バスリフォーム基礎知識
浴室・バスをリフォームする際に気をつけたいのは、換気・乾燥がしっかりでき、カビやシミを充分に防げること。また、暖房を設置するなどして脱衣所・浴室・浴槽の温度差を少なくし、冬場の体への負担を和らげることも大切です。もちろん、リラックスできる機能も見逃せません。それぞれに魅力があり、頭を悩ますのがバスルームの機能や工法です。色やサイズや素材、安全性と機能性も考慮しなくてはなりません。浴室・バスのリフォームの第一歩はまずここから。それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、快適な空間を作り上げてください。
浴室リフォームに関するお役立ち情報
ユニットバス価格の差が生む違いとは？
ユニットバスには、価格や機能によっていくつかのシリーズが用意されていることは先に述べました。では、高価格なユニットバスとその他の廉価なユニットバスとでは具体的にどこが異なるのでしょうか。
両者の最も大きな違いは、標準仕様の内容と、オプションの選択肢の幅です。高価格なユニットバスは、標準仕様でメンテナンス性の高い床材や壁材が使われている一方、廉価なユニットバスではそれがオプション扱いになっている…といった具合です。また、高価格なユニットバスでは、保温性のあるバスタブを選ぶことができたり、床や壁、天井の素材にさまざまな部材を選ぶことができたり、カラーバリエーションが豊富であったりと、オプションの選択肢が多岐にわたることがあります。これらが、価格による主な違いと言えます。
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