外壁塗装のための
塗料の種類と用途を学ぼう!
住宅に使われる塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や用途、価格が異なります。住宅の外壁に使われる塗料は、塗装の対象となる壁の形状や種類によって異なるため、設計者が設計の段階で決定し、図面に塗料名を指定するのが一般的ですが、塗装の基本や塗装方法、主な塗料の特徴については、リフォームの際の予備知識としてぜひ覚えておきたいところです。
どう選ぶ?塗料の種類と塗装の方法
塗料選びで必ず知っておきたいのが、塗料の耐用年数です。以前はアクリル樹脂塗料が主流であったため塗装の寿命が短く、4〜6年程度が塗り替えの目安とされていました。しかし近年ではシリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料など、より長持ちする塗料が数多く登場し、塗り替えの期間も10年サイクルで計画されるケースも多く見られます。短期間で経済的に塗り替えたい、なるべく長く持たせたいなど、希望によって選ぶとよいでしょう。
また、塗料と同様、仕上がりを大きく左右するのが塗装の方法です。塗装の方法には「吹きつけ塗装」と「ローラー塗装」の2種類があります。平面的な壁に塗装する場合、周囲に塗料を飛散させないためにもローラー塗装が適しています。ただし、リシンやスタッコなどと呼ばれる、凹凸のある柄や模様を表現するためには吹き付け塗装が必要になります。
また、「VOC(揮発性有機化合物)」と呼ばれる有害な成分にも注意したいところ。溶剤や燃料として使われているトルエンやベンゼン、キシレンなどがこれに該当し、公害などの健康被害を引き起こす元となります。ただし近年ではその被害が広く知られているため、害の少ない「水性塗料」が使われることがほとんどです。
主な合成樹脂塗料の特徴を知っておこう
●アクリル樹脂塗料
1缶あたりの価格が5千円〜1万円と低価格で、外壁を中心に広く使われている塗料。透明性が高く、素材そのものの色を活かす事ができるのも特徴の1つです。変色しにくく耐水性も高いのですが、耐用年数の目安は4〜6年とやや短め。ただし安価なので、短い期間で塗り替えるケースも多く見られます。
●ウレタン樹脂塗料
1缶あたりの価格が1万円〜2万円と比較的低価格な塗料。耐久性が高く施工性も高いほか、外壁から木部、鉄部まで幅広く対応する最もポピュラーな塗料です。木部には特に頻繁に使用されます。やわらかい個所への密着性が高いため、曲面や細部にも適しています。耐用年数の目安は6〜9年程度。
●シリコン樹脂塗料
1缶あたりの価格が1〜3万円以上と少しグレードの高い塗料。主にアクリルシリコン樹脂塗料と呼ばれるものが広く使われています。紫外線に強いほか、耐水性が高く付着力が強い、丈夫な塗料です。耐用年数の目安は7〜13年程度とやや長めなのが特徴です。
●フッ素樹脂塗料
1缶あたりの価格が4〜10万円以上と高価な塗料。主に外壁や鉄部に用いられ、汚れにくく非常に高い耐久性を誇ります。耐用年数の目安は15〜20年と長いため、長期間塗り替えたくないという場合に適した塗料です。
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