Ocean front Houseへ点検｜建築家・北原啓子さんのブログ【建築家O-uccino（オウチーノ）】

昨日は、三浦のOcean front Houseの点検でした。行きは想像を超えて道が空いていて１時間半くらいで着きました。海岸線から見た家の佇まいは、変わらずに青い空に白いが壁が映えていました。庭も素敵に整理されていました。玄関ドアを開けてまずは、声も出ないほど驚きました。玄関ホール内の壁紙にボーダーが張られていて腰壁の色がアイスグリーンとスカイブルーが混ざった美しいミントグリーン色に変わり、ボーダーもお好きだった海の生き物たちの柄が張られていました。飾り付けられていた小物たちもS様のこだわりが妥協なく置かれ、また施工されていました。ご自身でペイントされたミントグリーンの家具、ミントグリーンでまとめられたキッチンの電化製品や小物は海外から輸入された物でまとめられていて、統一感がありました。棚などもご自身で作られ、収納するものによって吊戸棚の内部まで調整され、考えられて作っていらっしゃいました。　S様はお仕事を辞められたそうで、「北原さんに作っていただいたこの家のどこにも不満がないんです。住んでみてあそこをこうすれば良かった、ここをこうすれば良かったなどという不満が出ても良いはずなのに、全くなく快適に過ごしています。この家に対する愛が深すぎて日々色々考えています」と、おっしゃって下さったときは、感激で涙がこぼれそうでした。収納内部の整理BOXやキャビネットの取手、ご自身で作られた１００均でご購入された貝殻をキャビネットやボックスの取
手になさったり、額にパールつけたりと随所に工夫され楽しんで作ってくださっていることが伝わってきました。また、来客用のトイレ内の手洗い器を変えたり、寝室のトイレ内の収納も市販のすのこで作られ、水栓金具の色までにもこだわりつくされていました。外の立水栓もミントグリーン色で、イルカの水栓、勝手口の水栓にも貝殻が飾られていて、こんなに可愛がってくださってご自身たちの色に染めながら、暮らしは工夫と想像力に包まれていました。　当分都内のご自宅と三浦のお家を行ったり来たりは続くそうですが、オーシャンフロントハウスで過ごす時間に癒されているそうです。目をキラキラさせておっしゃって下さった言葉を糧に、私も頑張ります❣
今回一挙公開しましたので、ご参考にしていただき、完成後の家造りを楽しみ、育てていってくださったら嬉しいです。