建築家・ナイトウタカシさんのブログ一覧
2025/10/15 更新
建てる、あるいはリフォームをする。 そのとき多くの人が「本人が使いやすいかどうか」を最優先に考えます。 もちろんそれは大切な視点です。けれども、もう一つ忘れてはならないのが「介助者の動線」です。 介助する家族や支援者の動きが考慮されていない家は、結果的に家族全体の負担を大きくしてしまいます。 いくらバリアフリー設備を整えても、「介助がしづらい家」では暮らしの質は向上しません。 1. 狭い廊下や扉で介助が困難になる...
2025/10/14 更新
「新築でなくても、自宅にサウナを作れるんですか?」 そう尋ねられることがよくあります。 答えは――はい、可能です。 実は、浴室リフォームのタイミングこそ、サウナを組み込む絶好のチャンスなのです。 1. 浴室サウナリフォームの基本構成 一般的な浴室リフォームでは、ユニットバスを入れ替えたり、内装や配管を刷新したりします。 この際に、空間設計を少し工夫すれば、家庭用サウナルームを一体化できます。 たとえば、 浴室の一部を...
2025/10/13 更新
子ども部屋というと、勉強机やおもちゃ、収納など、どうしても「機能」や「整理」に意識が向きがちです。 けれども、本当に大切なのは、子どもの感性を育む“空気”をどうつくるか。 アートは、そのための最良のツールです。 一枚の絵があるだけで、部屋がやわらかくなり、子どもの世界が少し広がります。 1. 「かわいい」より「想像できる」ものを 子ども部屋にアートを選ぶとき、多くの方が「キャラクターもの」や「かわいらしい絵」を思い浮かべます。...
2025/10/12 更新
■ リビングは「おもてなし」の顔 子どもが巣立ったあと、家に来るのは友人や親戚、あるいは帰省してくる子どもや孫たち。 夫婦ふたりだけなら十分なリビングも、ゲストを迎えたときには「狭い」「落ち着かない」「物が多くてごちゃごちゃ」という課題が浮かび上がります。 リビングは家の中で最も人目に触れる空間であり、“おもてなしの顔”とも言える場所。 だからこそ少しの工夫で、訪れる人にとっても心地よく、迎える側にとっても自慢したくな...
2025/10/11 更新
二世帯住宅を検討される方からよくいただく質問のひとつに、「収納はどれくらい必要ですか?」 というものがあります。 一世帯住宅でも収納不足はよくある悩みですが、二世帯住宅の場合は人数が多くなるぶん、モノの量もぐっと増えます。 親世帯と子世帯、それぞれの生活スタイルや所有物が違うため、単純に「世帯が2つだから収納も2倍」で済む話ではありません。 1. 収納不足が引き起こすストレス 収納が足りないと、廊下やリビングに物があ...
2025/10/10 更新
冬になると、窓辺にびっしりと水滴がついているのを見たことはありませんか? そう。「結露」ですね。 単に見た目が不快なだけでなく、実はアレルギー症状を悪化させる大きな要因になることをご存じでしょうか。 結露はなぜ発生するのか 結露は、室内の暖かく湿った空気が冷たい窓や壁に触れることで発生します。 空気中に含まれる水蒸気は、温度が下がると水滴に変わります。 冬の朝、窓がびっしょり濡れているのはそのためです。 つまり「室内外の温度...
2025/10/09 更新
お子さまがピアノやヴァイオリンを習い始めてから、「やっぱり防音室が必要かも」と思う親御さんは少なくありません。 最初は隣近所に気を使いながら練習をしていても、音が大きくなるにつれ不安になったり、家族の生活リズムとぶつかったりするからです。 そこで「とりあえず普通の家を建てて、後から防音室をつくればいい」と考えてしまう方も多いのですが、実はここに大きな落とし穴があります。 1. 後付けでは“本当の防音”にならない 防音室という...
2025/10/08 更新
家づくりやリフォームの打ち合わせでは、間取りやデザイン、収納量などが注目されがちです。 しかし、車椅子で生活する方にとっては、それ以上に重要なのが「動線」と「家具配置」です。 これを考慮していない家は、一見きれいに整っていても、実際には大きな不便や危険を抱えることになります。 1. 通れるはずの廊下が家具でふさがれる 図面上では車椅子が通れる幅を確保していても、実際の暮らしでは家具や収納が置かれます。 リビング...
2025/10/07 更新
自宅にサウナをつくりたいと思ったとき、気になるのはやはり「どれくらい費用がかかるのか」という点です。 サウナと一口にいっても、予算によって選べるスタイルや実現できる体験の質は大きく変わります。ここでは、予算別に自宅サウナのつくり方を整理してみましょう。 50〜100万円:簡易型・セルフビルド系 この価格帯で多いのは、ポータブルサウナやDIYキットを使った導入です。 比較的手軽に始められますが、課題も多く、 温度が十分に上がらな...
2025/10/06 更新
寝室は、一日の疲れを癒し、翌日への活力を育む場所。 そこで大切なのは「リラックスできること」と「自分らしく整えられること」です。 リビングや玄関に比べ、来客の目に触れることが少ない寝室は、もっとも“自分たちのため”の空間。 だからこそ、飾るアートも“見せるため”ではなく“心地よく過ごすため”に選ぶのが正解です。 1. 落ち着きのある色を選ぶ 寝室に適したアートの第一条件は、色合いです。 鮮やかすぎる赤やオレンジはエネルギーを高...
2025/10/05 更新
■ 夫婦二人になった家の“余白” 子どもが巣立ったあと、家の中に空いた部屋をどう活用していますか? 物置きにしている、空気の入れ替えもせずに閉め切っている…。そんな声をよく耳にします。 けれど、この「余った部屋」こそ、夫婦の暮らしをより豊かにしてくれる宝物のような空間です。 その活用法のひとつが “趣味部屋”。 趣味部屋は単なるスペースではなく、夫婦円満を支える“秘密基地”にもなり得るのです。 ■ 自分の時間があるから、一緒...
2025/10/04 更新
二世帯住宅の魅力は、親子世帯が近くで支え合いながら安心して暮らせること。 しかし同居生活が始まってから「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。 その多くは、生活にまつわるルールを事前に決めていなかったことが原因です。 私自身、10年以上二世帯住宅で暮らしてきた経験からも、「小さなすれ違いが大きなストレスになる」ことを痛感してきました。 そこで今回は、同居を始める前に必ず話し合っておきたい「家族ルール」につい...
2025/10/03 更新
家づくりを考えるとき、多くの方が間取りやデザインに目を向けます。 しかし、アレルギー体質のご家族がいる場合、まず優先すべきは「どんな素材で家をつくるか」です。 素材次第で、空気の質や肌に触れる感覚が大きく変わり、暮らしの快適さや健康への影響も違ってきます。 1. 住宅素材とアレルギーの関係 アレルギーの原因は人によって異なりますが、大きく分けると次の2つがあります。 化学物質由来:接着剤や塗料に含まれる揮発性有機化合物(VOC...
2025/10/02 更新
お子さまがピアノやヴァイオリンを練習していると、 「ご近所に音が漏れていないかな…」と不安になるお母様も多いと思います。 実は、音漏れを防ぐ家には、いくつかの“秘密”があります。 単に壁を厚くするだけではなく、家全体のつくり方に工夫が必要なのです。 1. 音は「空気」だけでなく「振動」でも伝わる 「窓を閉めれば大丈夫」と思いがちですが、音は空気を伝って外に出るだけではありません。 ピアノの低音やドラムの振動は、壁や床を通じて外へ...
2025/10/01 更新
住宅を建てる際やリフォームを検討するとき、「補助金が使えるならお得」と考えるのは自然なことです。特にバリアフリーや省エネ改修などは対象になる制度も多く、経済的な負担を減らせるのは大きな魅力です。 しかし、補助金を優先して家づくりを進めると、思わぬ落とし穴に陥ることがあります。ここでは、そのリスクについて整理してみましょう。 1. 補助金の条件に縛られて「必要な家」にならない 補助金には必ず条件があります。段差解消や手すり設置、省...
2025/09/30 更新
「サウナを自宅に作るなんて、広い家じゃないと無理ですよね?」 そんな声をよく耳にします。特に都市部や二世帯住宅など、限られたスペースで暮らす方にとっては、サウナは“贅沢すぎる夢”に思えるかもしれません。 しかし実は、3畳程度のスペースがあれば、本格的なプライベートサウナは十分に実現できます。 なぜ3畳で可能なのか? 3畳といえば、わずか1.5m×3mほどの空間。 一見すると小さく思えますが、サウナは「温度」「断熱」「動線」の条...
2025/09/29 更新
――小さな空間が劇的に変わる 家の中で、トイレや洗面所は「ただの機能的な場所」と考えられがちです。 けれども実際は、家族が毎日必ず使い、ゲストも立ち寄る場所。 その小さな空間にアートを一枚添えるだけで、驚くほど印象が変わります。 狭い場所だからこそ、アートの存在感が際立つのです。 1. “思いがけない場所”だから印象に残る リビングや玄関にアートがあるのは自然なこと。 でも、トイレや洗面所にアートがあると、訪れた人は少し意外...
2025/09/28 更新
■ 子どもが巣立った後の暮らし方 子どもが独立したあと、家はぐっと静かになります。かつて家族でにぎわっていたリビングや2階の部屋も、今は夫婦ふたりで過ごす時間がほとんど。そんなときに浮かぶのが、「この家、ちょっと広すぎるかも」「動きにくいな」という感覚です。 家は長年の暮らしに合わせてできているもの。家族が多かった頃に合わせた間取りは、夫婦二人の生活には合わなくなってくることが多いのです。そこで注目したいのが「動線」です。 ■...
2025/09/27 更新
二世帯住宅を考えるときに必ず出てくる悩みのひとつが、生活リズムの違いです。 親世帯は早寝早起き、子世帯は夜型、というのはよくあること。 お互いを気にしすぎて生活が制限されると、せっかくの同居もストレスの原因になってしまいます。 しかし、間取りの工夫次第で生活リズムの違いは十分に吸収できます。 ここでは、建築家としての経験と、実際に二世帯住宅で暮らしてきた立場から、具体的な「間取り術」をご紹介します。 1. 寝室とリビングを近づ...
2025/09/26 更新
犬や猫など、大切な家族の一員としてペットと暮らすご家庭は年々増えています。 その一方で、「ペット臭が気になる」「毛やほこりで空気がよどむ」といった空気トラブルの相談も多くいただきます。 人とペットが快適に暮らすためには、見えない“空気環境”を整えることがとても大切です。 ペットと暮らす家で起こりやすい空気トラブル 1. ペット臭 ペット独特の体臭やトイレ臭は、壁紙やカーペットに染み込みやすく、時間が経つほど取れにくくなり...
























