購入前に要チェック!
失敗しない「中古を買ってリフォーム」
ローン活用術
近年、すっかり住まいの選択肢として定着した感のある「中古住宅購入+リフォーム」ですが、その支払い方法についてはあまり知られていません。
リフォーム費用のローン活用法を3種類に分けてご紹介します。
1.物件費用は住宅ローン、リフォーム費用は現金で
中古物件の購入は住宅ローンを組み、リフォームは現金で支払うというパターンは、毎月の負担額が少ないため、理想的なパターンと言えるでしょう。特に築古の中古物件を住宅ローンで購入する場合、建物の耐久性を考慮され、借入金の返済期間が短くなる可能性があります。そんな時には現金があれば安心ですが、思い切って親から借りるなど、後々無理のない計画を立てましょう。全期間固定金利で返済できる「フラット35」という住宅ローンもあります。借入する場合には、物件の「適合証明手続き」が必要な場合もあるので注意が必要です。詳しくは、フラット35のサイトをご覧ください。
リフォーム費用を現金で払っても減税の対象に!
「耐震リフォーム」「バリアフリーリフォーム」「省エネリフォーム」などを行う場合、一定の要件を満たしていれば、「所得税の控除」や「固定資産税の減額」など優遇措置の対象になることもあります。詳しくは、 補助金と税金 ページをご覧ください。
2.物件費用とリフォーム費用、ローンの二本立て
中古物件を住宅ローンで購入時に、リフォームが必要なところが出てきたが、現金に余裕がない場合、さらにリフォームローンを組んで借入するというのが一般的です。銀行などで住宅ローンを借りている場合、その銀行が用意しているリフォームローンなどに申し込むと少し金利がお得になる場合があります。リフォームローンには銀行系で借りることができるもの(最長15年のものが多く、融資額は500万円程、無担保の場合もある)からクレジット会社系(借入期間10年程度、融資額300万円程度、比較的審査手続きが簡単)などがあります。クレジット会社系などは審査が簡単な分金利が高い場合もありますのでよく比較したほうがいいでしょう。
3.リフォーム費用を住宅ローンに一本化
最近は、中古物件を購入する際に、リフォームをセットでと考える方も増えてきました。銀行でもそういう方向けに「中古購入代金とリフォーム費用」をセットにしたローンを取り扱っているところがあります。中古物件の代金支払日とリフォーム費用の支払日が異なっている場合にも同じローンを組むことができるものや、すでに中古物件を住宅ローンで購入済みの方向けにリフォーム資金を上乗せできるローン商品もあります。まずは、各金融機関に相談してみましょう。
住宅ローンに一本化!ローン商品の具体例
商品名 | 社名 | 特徴 |
---|---|---|
<みずほ>の住宅ローン | みずほ銀行 | 本体物件価格とリフォームローン代金をまとめて、住宅ローン1本に! |
りそな借りかえローン <リフォーム資金セット型> |
りそな銀行 | 現在借入しているローンの残存期間の範囲内で、最高500万円までリフォーム資金を上乗せできる。 |
リフォーム付き住宅ローン | 関西アーバン銀行 | 中古住宅を購入しリフォームする方向けのローンと住宅ローン返済中にリフォームする方向けのローンと2パターンを用意。 |
選べる住宅ローン ベストチョイス21 |
千葉銀行 | 住宅ローンの借りかえを検討中の方に向けた商品。借り換え資金にプラスしてリフォーム資金も上乗せして借りることができる。 |
※2012年2月 オウチーノ調べ
まずは我が家の家計を知ることからはじめましょう!
中古住宅を購入、そしてリフォームをしたいと思ったら、
□一括で支払えるとしたらいくらなのか。
□毎月のローンはどのくらいであれば支払いが可能か。
□何歳くらいまでにローンを払い終えたいのか。
など、家計の流れを時系列で書きだしてみましょう。そのうえで、どのプランが自分に一番適しているのかを考え、できるだけトクするようなローン計画をしていきましょう。