住宅構造について知っておきたいこと

住宅を建てる際、周辺の環境や敷地の広さ、形状、高低差、地耐力、建築の規模やデザインなどに合った住宅構造の選定は大きなポイントです。住宅の構造は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、補強コンクリートブロック造に大きく分類されます。ここではそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

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もっともポピュラーな木造

木造は、鉄やコンクリートに比べて建物自体軽いため、地盤への負担が小さくて済みます。
木材は加工しやすく、フレキシブルな間取りやさまざまなデザインに対応できますが、適切な防腐・防蟻・防湿の処理を行うのと、換気計画や防火工事が必要です。
木造軸組工法は、設計の自由度が高く、柱・梁・土台を木の軸組で構成し、壁や屋根などの荷重を受けます。木質耐力壁工法には、2×4(ツーバイフォー)工法と木質パネル工法があり、全荷重を木質の耐力壁で支える6面体の箱形工法です。

主要構造部分に鋼材を使った鉄骨造

鉄骨造は、構造材料として優れている鋼材を柱や梁など主要構造部分に使っています。鋼材は強度が大きく、工業製品であるため品質が安定している一方で、火熱と錆に弱いため、強度維持のために防錆処理と耐火被覆が必要です。
軽量形鋼では軽量鉄骨造といい、重量形鋼は重量鉄骨造といいます。軽量鉄骨造は専用住宅等に多く、重量鉄骨造は中層の商業ビルや集合住宅、併用住宅等に用いられます。
その他、軽量鉄骨軸組工法は、軽量形鋼材で、柱・梁・土台を作ります。重量鉄骨ラーメン工法は、重量形鋼材の柱と梁を強固に接合する工法で、大空間の確保や間仕切り変更などが容易な点が特徴です。

強度が高い鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造(RC造)は、柱や梁などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いた住宅のことです。
鉄筋コンクリート壁式工法は、鉄筋コンクリートの壁とスラブで構成され、主に、低層の戸建て住宅に使われます。鉄筋コンクリートラーメン工法は、鉄筋コンクリートの柱と梁で構成される工法で、広い開口部や大空間を実現できます。プレキャストコンクリート工法は、コンクリートパネルを組み合わせて建物を構成し、隙間にモルタルを充填します。
補強コンクリートブロック造は、工場生産によるコンクリートブロックを使い、空洞部に鉄筋を入れて補強しながら積み上げ、壁面を構成する工法です。空洞部が多いため断熱性に優れ、短い工期が特徴です。

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上記の記事は、2011年7月25日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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