「建築士」ってなんだろう?
注文住宅をつくるとき、必ず必要になるのが「建築士」。ただ、その資格の詳細や請け負う業務というと、あまり知られていませんね。しかし、建築士について知れば、もっと家づくりについて理解を進められることでしょう。
一級と二級はここが違う
一級建築士も二級建築士も、建築士法に定められた国家資格ですが、なんとなく二級建築士は一級建築士に能力が劣る、と考えてはいないでしょうか?
じつは、これは大きな間違い。
両者の違いは「扱える建物の大きさ」だけなのです。
一級建築士は、ホテルやショッピングセンターなど、どんな大きな建物でも設計監理することが認められています。対して二級建築士は、「高さ13m以下、軒高9m以下、木造の2、3階建ては延べ面積1000㎡以下のもの」、「学校や病院などの公共建築物は延べ面積が500㎡未満のもの」といった制限があります。普通の家でしたら、高さ13mや延べ面積1000㎡という制限を超えることはありません。つまり、ほとんどの家づくりにおいては、一級も二級もほぼ関係がないのです。二級建築士が一級建築士に劣るということはありませんが、一級の方がイメージがよく、営業上も有利なことは事実です。よって建築士としては、二級の取得で満足せず、一級建築士を目指す傾向があるわけです。
「建築士」の強みとは?
マイホームを建てるには、ハウスメーカーに依頼する方法もあれば、建築士に依頼する方法もあります。いったい両者はどのような違いがあるのでしょうか?最大の違いは「家」というものに対する考え方でしょう。
ハウスメーカーの住宅は、「一般的な家庭とはこういうもの」という家族モデルに従って設計されています。「夫は会社勤めで、妻が家事をやって、子どもが1人か2人いる」という想定で、リビングやダイニングの広さ、部屋の数などを決めていくわけですね。その結果、「たいていの家族が満足できる家」ができます。また、仮に建売住宅を購入する場合は、個別に設計するわけではないので、低コストです。さらにハウスメーカーと銀行は、持ちつ持たれつの関係なので、住宅ローンも組みやすいといったメリットもあります。
反対に建築士は、「家族はひとつひとつが違うもの」、「家庭によって家のつくりも違うのが当たり前」という考え方で家をデザインします。コストもそれぞれに合った範囲に収められるよう調整できますし、「世界にひとつだけの自分たちの家」を手に入れたいならこちらというわけです。
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上記の記事は、2015年12月25日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。