家族が集う「リビング」作りのポイント

家の中心とも言える「リビング」は、家族団らんのための大切なスペースです。家族全員が快適に過ごせる空間にするには、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。リビング作りのチェックポイントをご紹介します。

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リビング作りのポイント(設計・デザイン)

山本嘉寛さんの作品事例「引き算の家」

「家族のつながり」をつくる建築家・山本嘉寛さんの作品事例引き算の家

まず、設計にあたって重要なのは、「リビングをどこに配置するか」です。
着目すべきポイントとして、日当たりは良好か、広めのスペースを確保できるか、などが挙げられます。例えば2階建ての一戸建てであれば、1階と2階のどちらにリビングを設けるかよく吟味する必要があります。1階にリビングがある場合は、玄関から近いことで自然と家族で顔を合わせることが多くなり、コミュニケーションがとりやすいメリットがあります。さらにリビングと庭の間にデッキを設置してつながりを持たせることによって、より広い空間を演出することもできます。一方2階にリビングがある場合のメリットは、1階と比べて日光を取り入れやすいので、日当たりが良いこと、また、玄関等の出入り口がないことでリビングの広さを確保できることが挙げられます。
次にライフスタイルに合った生活動線が確保できているかも重要です。リビングからキッチンや浴室といった家族がよく利用する場所への動線が不便ではないか、リビング周りに収納スペースがちゃんと用意されているかを確認しておきましょう。
そして配置以外にも広々とした空間にする工夫として、リビング部分の天井を高くしたり、吹き抜けにするという方法があります。高さを加えることで、より開放感のあるスペースにすることができるのです。
このように設計の工夫次第で、リビングで家族が快適に過ごせるかどうかが大きく違ってきます。先に間取りをどれだけ設けるか想定するより、まずは家族でどのように暮らしたいかをイメージし、建築家に相談しながらプランを形にしていくとよいでしょう。

リビング作りのポイント(家具・設備)

リビングに設置するインテリアや設備にも、快適に暮らすためのポイントが詰まっています。
まずはインテリア。大切なのは選ぶタイミングです。インテリアは、リビングが出来上がった後に選ぶのではなく、リビングを設計していくタイミングで一緒に決めるがオススメです。こだわりのダイニングテーブルを使いたい、L字のソファを使いたい、テレビは大型にしたいなど、要望を実現するためには設計段階で決めておくとよいでしょう。リビング完成後にインテリアを選ぶと、リビング全体のイメージに合わない、サイズが合わない、コンセントの位置が決まってしまっているから、レイアウトに制限が出てしまう、などといった恐れがあります。
次に注目したいのが「照明」です。例えば、リビングは様々なシーンに対応できる場所なので、場面に合わせて照明を変えられると理想的です。例えば、自由に明るさを調整できるシーリングライトや、インテリアとしてもおしゃれなスタンドライトをプラスすると、シーンに適した空間を演出できるでしょう。
そして忘れてはいけないのが「空調」です。通常、家庭用では「壁掛け型」のエアコンが多く利用されていますが、このエアコンをリビングのどの位置に設置するかによって、部屋全体の冷暖房効率は大きく変わります。例えば、エアコンの真下にインテリアがあると風の妨げになるため、置くべきではありません。また、風はまっすぐに進むので、その性質を意識して空間全体にエアコンの風が行き届くような配置にしましょう。このようなことを想定してコンセントなどの配線や、インテリアの位置を決めることで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

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上記の記事は、2015年11月27日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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