- 関東
- 東海
- 関西
- 九州
こだわりポイント
多くの所要室を中庭の周りに配置することで、効率よく回遊性のあるプランニングを行いました。ランニングコストの削減と、輻射による体感の良い空調を行うため、建物の床下全面に敷設した蓄熱・蓄冷ユニットにより冷暖房を行うシステムを導入しています。
ヨーロッパを旅すれば、誰でもレンガ造りの建物が多いことに気がつくでしょう。このようにヨーロッパでは普通に見かけるレンガ造りの家ですが、日本ではあまり見たことがないのはなぜなのでしょうか。今回は知られざるレンガ造りの家の魅力をお伝えします。
アンティークな雰囲気を感じるレンガ造りの家。それもそのはず、レンガ建築は人間の文明とともに始まっているのです。古代メソポタミアやパレスチナでは、木材や石材が不足していたため、レンガが主な建材でした。古代オリエントの都市・エリコからは約9000年前のレンガ造りの家が見つかっています。中国の万里の長城、ローマのコロッセオといった超有名な建築も、レンガ造りなのです。
このような歴史を含めた異国的な情緒、そして芸術性。これこそがレンガ造りの家の魅力と言えます。ヨーロッパのお城のような風格や気品のある佇まい。これはレンガ造りでなくては実現できません。
日本でも明治時代にレンガが大量生産されるようになり、各地に赤レンガの建物がつくられました。今も文化財として残るこういった建物を見れば、その強い個性と独特の味わいに魅せられることでしょう。
では、なぜレンガ建築は明治時代に主流になったにもかかわらず、現代ではあまり作られないのでしょうか?
その理由こそ、レンガ建築のデメリットと関係があるのです。日本でレンガ建築が廃れるようになった決定的な出来事、それが1923年の関東大震災です。それ以前も、レンガ建築が地震に弱いことは知られていましたが、この大災害をきっかけに人々の意識が変わりました。あらゆる建物は耐震性を重視されるようになり、レンガ造りに変わって鉄筋コンクリート製が主流になっていったというわけです。
「地震大国の日本に、レンガ造りは向いていない。」こういうとガッカリする人がいるかもしれません。しかし、手はあります。「レンガ造り」ではなく「レンガ造り風」にすればいいのです。たとえば、外壁にレンガタイルを貼れば、外見上はレンガ造りと見分けがつきません。耐震性の問題もクリアできます。
自然環境が違うので、ヨーロッパの建築を日本にそのまま持ってくるわけにはいきません。それでも日本の住環境に合わせた「ヨーロッパ風」なら、工夫次第で実現可能なのです。
建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、レンガ造りの家の作品をラインナップしてお届けします。
多くの所要室を中庭の周りに配置することで、効率よく回遊性のあるプランニングを行いました。ランニングコストの削減と、輻射による体感の良い空調を行うため、建物の床下全面に敷設した蓄熱・蓄冷ユニットにより冷暖房を行うシステムを導入しています。
とにかく、こだわりが強く納得するまで何度も何度もラフプランを造り、楽しんで家造りが出来ました。着工までには家族の様な関係になり、今では家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いています。
Copyright© O-uccino, Inc. All Rights Reserved.