自然光を活かす採光プラン

建築基準法でも居室の開口面積/床面積の割合は1/7以上と決められており、快適で健康的に暮らすには、採光はとても大切な要素です。トップライト(天窓)やサンルーム、ライトコート(光庭)などを活用して、自然光を生かしたプランニングをしましょう。

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トップライトやサンルームで効率良く採光を

天井や壁の一面を総ガラス張りにしたサンルームは、太陽光を最大限に採り入れることができます。冬季でも、日中は暖房がいらないほどの暖かさです。ただ、ガラスは断熱性が低いため、冬の夜は冷え込み、夏は温度が非常に上がります。そのため、室内とサンルームの間仕切りは、ある程度の断熱性と気密性が得られるものにしておく必要があります。
また、室内にこもった熱を逃がすために、トップライトといわれる換気用の天窓などをつけるといいでしょう。室内の採光のために、屋根に開口部を設ける方法があります。屋根面の窓は、壁の窓よりもずっと効率よく光を採り入れられるため、吹き抜け部分にトップライト(天窓)をつければ、空間演出としても効果的です。ただし、トップライト設置の際は、防水施工などで雨仕舞いに注意が必要です。

都会ではプライバシーに配慮した採光も

都会では、大きな窓を取るとプライバシーの問題が生じがちです。四方あるいは三方を建物で囲んだライトコート (光庭)なら、外部からの視線を遮りながら自然の光や風を採り入れることができます。とくに、間口が狭くて奥行きが深い敷地の場合は、中央にライトコートを設けることで奥の部屋にも光を採り入れることが可能です。
敷地の有効利用のために、地下室をつくるケースが増えていますが、地下室は採光・通風・換気・湿気などの対策を考えなければなりません。地下室を居室として使用するには、前面を地面より低く掘り下げて、採光・通風のために奥行き1m以上のドライエリアを設けるよう、建築基準法でも規定されています。また敷地に余裕がある場合には、南側に十分な奥行きのあるドライエリアをつくると、庭やバルコニーのような空間が生まれます。
プライバシーの問題で目の高さに窓を設けられないときや、太陽が高く昇らないと光が入らない場所には、壁面の上部に窓を設け、太陽光を採り入れるハイサイドライトといわれる方法もあります。

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上記の記事は、2011年7月25日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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