住まいを支える土地探しは慎重に!

住宅を支える土地の地盤は、安全な住まいづくりには欠かせない要素です。不同沈下のような災害から住まいを守るため、土地選びは慎重に行わなければなりません。ここでは、そうした土地選びのポイントをいくつか紹介します。

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地盤を構成する土の種類を知っておこう

これまでの家づくりでは、建物のデザインや間取り、素材について興味・関心を持つ人が多い中、土地の地盤を熟慮して購入する人は多くありませんでした。ところが大きな地震が発生し、その影響で地盤が液状化して住宅が傾いたり、地すべりをおこしたりするなどの被害が相次ぎ、現在は大きな注目を集める分野となっています。後から後悔しないためにも、住まいを支える土地を購入する際は慎重に選びましょう。

地盤の強さは、その地盤を構成する土の種類によって大きく異なります。購入予定の土地がどのような土から成っているのか、どのような歴史を持っているのか、事前に調べておくと良いでしょう。土の種類には、主に「粘土」「砂」「礫(れき)」「火山灰」「盛土」などがあり、これらのうち良好な地盤と呼べるのは「礫」と「火山灰」です。

土地条件図から土地の歴史を探る

一方、土地の歴史を調べるには、国土地理院のホームページで無料公開されている「土地条件図」を確認すれば分かります。土地条件図は、全国の主な平野とその周辺について、地形と自然災害との関係を読み取れるようにした地図のことです。
まずは土地条件図で自分が購入予定の土地の位置を探しましょう。通常の地図とは表記が異なるため最初は苦労するかもしれませんが、地名や河川名などを頼りに探し出します。
目的の土地が見つかったら、今度はその土地がどの色で分類されているかを凡例で確認しましょう。「台地・段丘」に分類されていれば、比較的良好な地盤と言えます。逆に青で分類される「谷底平野」「後背湿地」「旧河道等」に該当するようであれば、地盤が軟らかい可能性が高くなります。

通常、新築住宅の購入時には、必ず地盤調査が行われます。地盤の調査結果が出たら、分からない点は納得のいくまで質問しましょう。そして、最終的にはやはり専門家の見解を参考にしたいところ。特に建築家に依頼する場合は、地盤についてのノウハウや、地盤コンサルタントとのコネクションを持っているケースがありますので、相談してみる価値は十分にあります。
仮に土地を購入後に地盤改良が必要になった場合、費用がかかることになりますが、地震や不同沈下で家を失うリスクを考えれば安いもの、安心をお金で買うのだ、と割り切る気持ちも大切かもしれません。

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上記の記事は、2011年9月9日のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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