忘れちゃいけない!「電気設備」の考え方

現代の日常生活には欠かせない電気製品。せっかく住まいを建てるなら、さまざまな電気製品を効率よく使えるよう計画したいものです。電気設備の計画にはいくつか押さえるべきポイントがありますので、ここで紹介しておきましょう。

マスコットキャラクターアフタ・ビフォ・ピラミドス

外観デザイン&将来の変更を考慮した計画を!

住宅で電気を利用するには、まず外部の電線を建物に引き込む「引き込み工事」が必要になります。通常は、外部からの電線を軒先や軒裏で受けて、分電盤や電力量計を設置します。分電盤や電力量計は、建物の外観デザイン上なるべく目立たせたくないもの。事前に相談し、外観デザインへの影響が少ないよう計画するとよいでしょう。敷地に余裕がある場合は、道路脇に引き込み用の柱を立てて電線を受け、地中ケーブルで建物内に引き込むとスッキリと収まります。
続いて、屋内への配線工事で注意したいのがコンセントの数です。コンセントの数は、居室には2畳あたりに2口以上が一個所、廊下には10~15mごとに1個所を目安に設置します。このとき、どのコンセントを何に使用するのかを明確にしておくと安心です。使用する電力が大きい家電製品を配置する個所はすべて専用回路とし、各居室、キッチン、洗面脱衣所には200ボルト用コンセントを1個所設置しておくとよいでしょう。部屋の用途や広さ、使用する器具を事前に調べ、将来の機器の増設に対応できるように考慮することが重要です。

現代では欠かせない「宅内LAN」はこう作る!

インターネットが広く普及している現代では、宅内LANの構築はもはや必須と言えるでしょう。住宅内で複数のパソコンや電気機器をインターネットに接続できるよう、インターネット利用に必要な機能を集中させた情報分電盤(弱電盤)と呼ばれるユニットを住宅内に一台設置すると効率的です。この情報分電盤から引き込んだケーブルを、各居室の「マルチメディアコンセント」(LAN用、アナログ電話回線用、テレビ用、電源用のコンセントなどがひとつになったタイプのコンセント)につなげれば、一個所のコンセントにさまざまな機器をつなぐことができます。実際に採用する場合は、ライフスタイルや将来の予定を考慮して建築家や工事業者と相談のうえで決めるとよいでしょう。
こうした電気設備計画をまとめ、工事が完了したら、電気工事の業者に依頼して「電気配線系統図」をもらっておきましょう。現状の電気設備の状況や配線の状況が記されたこの図面があれば、将来リフォームや増築をする際に役立ちます。

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上記の記事は、2011年9月22日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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