何にいくらかかってる?住まいの本体工事費の内訳は?

家づくりにかかるお金には、設計料や材料費、工事費などさまざまなものがあります。中でも大部分を占める本体工事費はその内訳がわかりにくいため、実際はどうなっているのか知りたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな本体工事費の具体的な内容について説明します。

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「躯体工事」が全体の約4割を占める!

住宅の建築費用は、一般的に「坪単価」で表現されます。坪単価とは、広さ一坪あたりの建築費用を表したもので、例えば延床面積が30坪の建物の建築費用が2100万円であった場合、坪単価は「2100万円÷30=70万円」という計算になります。
その建築費用の中でもメインとなる本体工事費は、さらに「躯体工事費」「仕上げ工事費」「設備工事費」の3つに分類できます。この中でもっとも大きな割合を占めるのが躯体(基礎や土台、柱など建物の骨組みとなる部分)の工事で、一般的に本体工事費全体の約4割程度となります。躯体工事はさらに、仮設工事、基礎工事、木工事に分類されますが、なかでも柱や梁などを組み立てる「木工事」の費用が本体工事費全体の3割強を占めています。
一般的な木造住宅であればこの割合が大きく変わることはありませんが、躯体に曲線や凹凸が多い場合は工事に手間がかかるため、さらに費用が高額になることがありますのでデザインなどにこだわる際には注意が必要です。

設備機器の取捨選択で費用を調整

躯体工事費に次いで大きなコストを占めるのが「設備工事費」です。設備工事費は一般的に本体工事費全体の約2~3割程度となっており、躯体工事と設備工事で全体の約7割を占めることになります。設備工事費は近年、特に上昇する傾向にありますが、これは省エネやエコへの意識の高まりから、高性能で多機能な設備機器が数多く登場しているためです。
このほかにも、屋根・板金・外装工事、建具工事、石・タイル・左官工事などさまざまな工事がありますが、全体に占める費用の割合はそれぞれ1割未満です。
このように、全体の工事費の内訳を知ることで、コストダウンをするにはどこを削ればよいのかが見えてきます。とくに設備機器は高性能で多機能なものを選びたくなりますが、家族にとって必要のある設備かどうかきちんと判断することがコストダウンへの近道となります。

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上記の記事は、2011年9月30日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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