玄関は住まいの外と内をつなぐ「橋渡し」
注文住宅を建てると考えたとき、部屋の広さや日当たり、間取りにばかり目がいってしまいがち。しかし、住まいというプライベートな領域への第一歩となる玄関は、その家のイメージを形づくる重要な要素です。ここでは、玄関が持つ役割と、プランニング時のポイントを紹介します。
玄関は単なる出入り口ではない!?
玄関の役割は、その国の生活習慣によって異なります。靴を脱いで家に入る習慣の日本では、玄関は単なる「出入りのためのスペース」ではなく、住まいの外と内をつなぐ橋渡し的な空間としての役割を持っています。また、道路などの「家の外部」から、プライベートな空間である「家の内部」につながる玄関は、訪れる人の心の準備のためのスペースでもあります。
この、「心の準備」を効果的に演出する方法として、高低差を活用するのも1つの手です。階段などで玄関アプローチに段差を設ければ、視線の高さが変化し、訪れる人の心理的な変化を緩やかに促すことができます。
視線のコントロールも忘れずに
とくに玄関のプランニングで注意したいのが、外部からの視線を意識する、という点です。玄関は道路とつながっているため、門の正面に玄関戸を設置してしまうと通行者から内部が丸見えになってしまいます。そのほか、外出の様子や施錠の有無が外部から見えてしまうのは、防犯上の観点からも好ましくありません。玄関ポーチは、道路から少しずらしたり、途中に曲がり角を設けるなどの工夫をしたいところです。
ただし、狭小地などの特殊な土地に注文住宅を建てる場合、玄関に使えるスペースが少ないことも多く、直線的で工夫のない玄関になってしまいがち。このような場合、建築家に相談してみるのもオススメです。スペースが少なくても、きっとその敷地に合った独創的で機能的な玄関を提案してくれるでしょう。
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上記の記事は、2011年11月4日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。