建築家と地震に強い家をつくるには

日本は「地震大国」と言われるほど、地震の多い国です。家を建てるにあたっては、デザインや間取りだけでなく、住宅の耐震性能にも注目したいところ。今回は、安心で安全な地盤のつくりかた、そして建築家と建てる「地震に強い家」について考えてみましょう。

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地震対策は“足元”固めから!

中浦弘嗣/妙子さんの作品事例「制震住宅・外張り高断熱の家」

暮らしを育む家を創る建築家・中浦弘嗣/妙子さんの作品事例制震住宅・外張り高断熱の家

地震に強い家づくりの第1歩は、地盤の状態を正確に調査すること、そして、調査結果に応じた適切な地盤改良を行うことです。一般的な木造住宅向けの敷地では、「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれる簡易な方法で地盤調査を行います。その結果、地盤改良が必要だと判断された場合、コンクリート製の杭や鋼管杭による地盤改良工事を行います。軟弱な地盤が深い場合、「支持層」と呼ばれる固い地盤まで届くよう、十数メートルの深さまで杭を打設するケースも珍しくありません。なお、コンクリート構造(RC構造)の住宅の場合、木造よりも重量があるため、さらに詳細な地盤調査を行うこともあります。
いずれにせよ地盤改良工事には費用がかかりますが、地震に強い家を建てるには足元を固めることがとても重要です。地盤改良費を惜しんだせいで家が傾いてしまっては、さらに高額の補修費が必要になるか、最悪の場合は建て替えが必要になってしまうこともあることを覚えておきましょう。

建築家の厳しいチェックが耐震性能をアップさせる!

中浦弘嗣/妙子さんの作品事例「高齢者のバリアフリー住宅」

暮らしを育む家を創る建築家・中浦弘嗣/妙子さんの作品事例高齢者のバリアフリー住宅

強固な地盤は地震に強い家づくりに欠かせない大切な要素ですが、せっかく費用をかけて地盤改良を行っても、工事が適切に行われなければ意味がありません。しかし、ハウスメーカーや工務店のように、設計・施工を一貫して行う家づくりの場合、工事内容のチェック体制が甘くなってしまい、施工ミスなどが発生する可能性も考えられます。
一方、建築家との家づくりの場合は、こうしたミスが起こる可能性が非常に少なくなります。建築家には、住宅の設計だけでなく、現場に赴いて工事の内容をチェックする「現場監理」という仕事が義務づけられています。先ほどの地盤改良であれば、地盤調査の結果や必要な杭の長さ、本数などを建築家が現場で直接確認するのです。建築家との家づくりの場合、設計と施工は分離されているため、第三者である建築家のチェックが入ることで、施工ミスや手抜き工事の発生を防ぐことができるというわけです。
デザインは建築家、性能ならハウスメーカー、という印象を持つ人も少なくないかも知れませんが、こうした厳しいチェック体制によって、建築家と建てる家はハウスメーカーに負けない高い性能を実現しているのです。

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上記の記事は、2015年11月27日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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