時代に新風を吹き込む建築家たち

2011.4.22

家づくりをごまかさない熱意が原点です。

川嶌守(株式会社川島建築事務所)

 建築家を選ぶときに、人はどんなことを考えるだろうか。実績、経験、知識……どれも大切であることは間違いない。しかし「どれだけ自分の家づくりに熱意を傾けてくれるか」も大事な要素だろう。川嶌氏は、そんな〝熱意〟を感じさせる建築家の一人だ。

インタビュー、構成:建築家O-uccino編集部

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――建築家の仕事の魅力とは何でしょう。

 お客さんと巡り会って、一緒にものづくりをすることですね。自分の能力を引き出してもらえるすばらしいクライアント様と出会い、新しい仕事に挑戦し、自分の可能性が広がっていくこと。それがこの仕事をする楽しみです。

――施主さんにはどんなサービスを提供できますか?

 一番は、やはりクライアント様から「頼んで良かった」と思ってもらえることです。予算などの制限がある中で、いただいた要望にメリハリをきかせて、バランスよく設計の中に取り入れることが、プロの仕事です。

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――施主さんとの打合せも重視されていますね。

 家をつくるためには、まずしっかりした人間関係を作ることが大切です。建築家とクライアント様の関係は、設計して家が出来たら終わり、というものではありません。ある程度プライベートなことまで話してもらえて、しかも長い付き合いができるような、本物の信頼関係を時間をかけて築く必要があります。

――信頼を得るために心がけていることはありますか。

 嘘をつかないことです。建築家といっても、何でも知っているわけではありません。クライアント様からよく知らないことについて聞かれることもあります。そんなときに、知ったかぶりするのではなく、「知りません。次までに調べてきます」と正直に言う。またクライアント様の要望でも、自分にできないことは「できない」とはっきり言う。本物の信頼を得るためには、些細なことでもごまかさないことが大切だと思っています。

――コミュニケーションにも真剣さが要るんですね。

 建築家を選ぶとき、話しやすいからといって同世代の建築家を探す人がいますが、大事なことは年が近いかではなく「仕事に情熱を持っているか」です。情熱がある建築家は何歳であろうと、きちんとクライアント様の話を聞きます。私は今50代ですが、情熱は30代・40代の人に負けません。まだ発展途上で、これからも成長していきたいと強く思っています。

川嶌守(株式会社川島建築事務所)

photo 1954年 愛知県生まれ。 1977年 桑沢デザイン研究所。 1981年 (株)日興設計。 1986年 川島建築事務所を設立。 1991年 (株)川島建築事務所に改名。 2006年 新しいライフスタイルを提案するK’Galleryを立ち上げる。

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