こだわりポイント
外壁はダークグレーのブリックタイルで重厚感を出し、ホワイトで庇と窓のトリムを協調。建物の全景が見える様、エクステリアもフルオープンとしている。リビング吹抜けにオープン階段を設け、玄関から入ったところから1階、2階の奥まで見通す事により、高さと奥行のある大空間を創る。
北欧・スウェーデン発祥の家具販売店「IKEA」が日本に進出してから10年以上が経ち、北欧インテリアの人気は日本でもすっかり定着しています。スウェーデンに代表される北欧の住宅をモチーフにした北欧風の住宅も、一過性のブームではなく若い世代を中心に人気が根付いてきています。今回は、そんな北欧風住宅の特徴と魅力をご紹介しましょう。
「北欧住宅」という言葉は、日本ではスウェーデンの住宅のことを指す場合がほとんどです。
では、本場スウェーデンの住宅にはどのよう特徴があるのでしょうか。
まず外観の特徴としては、急勾配の大きな三角屋根、ドーマーと呼ばれる小さな小屋などが象徴的です。
屋根や外壁の色は北欧でも地域によってさまざまですが、レンガやタイル、板張りの外壁に赤系の瓦屋根などが特徴として挙げられます。
また建物のサイズも日本と北欧は異なります。日本では古くから910㎜や1820㎜単位で部屋の大きさが決まっていきますが、北欧では1200㎜のモジュールが一般的。
そのため、それぞれの空間も大らかでゆとりが感じられます。
ただし、こうした本格的な北欧住宅の外観や寸法は、北欧とは気候や法律、土地の広さが異なる日本ではそのまま採用できないケースもあります。北欧のテイストを残しつつ、日本の風土に合った屋根や外壁にアレンジする——それが「北欧風」の住宅なのです。
では、インテリアはどうでしょうか。雪が多く、室内で過ごす時間が長い北欧では、部屋の中でも落ち着いて快適に過ごせるインテリアが好まれます。
その結果、IKEAの家具に見られるような、シンプルかつナチュラルなテイストが北欧インテリアの特徴となっています。
インテリアについては、日本の住宅にも積極的に取り入れていきたいところ。次項では、北欧風のインテリアについて見ていきましょう。
北欧のインテリアは、シンプル&ナチュラルが基本。床や壁、天井など内装の仕上げは白をベースにシンプルに仕上げつつ、家具を木製で統一したり、構造材を一部室内に見せたりすることで、ナチュラルさを生み出しています。木材の色合いは好みにもよりますが、ダークブラウンなどの木材を家具や内装で使う場合でも、メインはあくまで白系にするのがポイントです。
またこうしたシンプルさ、ナチュラルさの中にワンポイントの差し色を効かせるのも北欧風インテリアの特徴。モスグリーンのソファーやマット、ビビッドな色のランプシェードや絵画、壁面を1箇所だけパステルカラーに塗るなど、その方法はさまざまです。
北欧のインテリアを引き立てるには、暖炉や照明などの設備機器以外の、いわゆる家電製品の存在をなるべく消すこともポイントになります。収納や間取り、そして暮らし方を工夫することで家電製品の存在感を際立たせないようにし、シンプルでナチュラルなインテリアを強調するとよいでしょう。
北欧風住宅は、いわゆる輸入住宅とは似て非なるものです。北欧風の住宅には、北欧のデザインを取り入れつつ、日本の風土や日本人のライフスタイルに合わせてそれらを組み合わせることが重要なのです。
輸入住宅を扱う住宅メーカーは数多くありますが、自分好みの北欧風住宅を建てるなら、やはり建築家に相談するのがおすすめです。
最近では北欧のデザインに精通した若手建築家も多く、建て主がIKEAで購入した家具うまくを取り入れたプランを提案してくれる建築家もいます。
北欧風と言っても、デザインのテイストはさまざま。自分がどのような外観、どのようなインテリアを望むのか、建築家とじっくり相談し、単なる輸入住宅とは一線を画した北欧風の住宅を手に入れましょう。
建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、北欧風住宅のデザインをラインナップしてお届けします。
敷地目一杯に立つ建物として、縦横の平面的な空気の流れを 検討するだけではなく2階寝室との空間的な関係を意識し 高窓を部分的に設ける等など空気の対流が起こりやすい空間構成の設計を試みた。 結果、5年後にお施主様から夏も冬もあまり空調機をつけずに済んでいるという コメントをいただいた。
板塀と植栽に守られた庭と、巨木の林立する公園。 二つの緑豊かな外部空間を視覚的につなぎ、インテリアに取り込むことを意図しました。 緑の風景が取り込まれたインテリアは、大きな吹き抜けを介して、家族の気配が分かるようになっています。 吹き抜けを横断する渡り廊下は、LEDを内蔵した『面発光アクリル』に覆われており、子供たちのアクティビティを映し出すスクリーンとして、おおらかな空間全体を照らす間接照明としても機能します。 日中は豊かな自然光の下、公園の緑と空の青が透過する空中廊下は、夜は神秘的な輝きを放つ光の架け橋となります。
1階のLDKと畳コーナー、すべてを南側に設け、明るく風が通るプランとした。また、LDの間に小壁戸違い棚を設け、開放性を持たせながら、個室感も確保。違い棚はLDの両側から使え、また見えるデザインとした。 2階には、6畳のバルコニーを設け寝室からの廊下からアクセスを確保した。
自然素材を多用しつつ、モダンなホテルの様な明るく開放的な多世帯住宅。 屋根頂部のトップライトがこの家の核となりながら 1階までやわらかい光と届ける。 プライバシーと開放性、室内の外部の境界を曖昧にしながらほどよい距離感で その問題をクリアにしている。
敷地との出会いから、思い描く暮らしを実現するための条件を整理するところからはじめました。 北側のパノラマのような山々の景色と、周囲の川の水の音が特徴の場所。 建物はシンプルながら、周囲の自然をとりこみ広さを感じられる工夫をし、キッチンを中心として、 ウッドデッキと庭を一体とした生活がより豊かな時間を刻んでいくことと思います。 住まい手のインテリアのセンスがさらに心地よい空間をつくっています。
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