Owner’s Voice

「部屋を広く、生活感を極力なくすというオーダーに真摯に応えたプランに大満足です」

マンションリノベ・リフォーム

「部屋を広く、生活感を極力なくす、というオーダーに真摯に応えたプランに大満足です」

東京都目黒区 K邸

東京都目黒区 K邸
建築家への評価…★★★★★
現在の住まい…90点
竣工までの流れ
建築家・山本浩三さんへプラン相談→現地で調査・打ち合わせ後、プラン作成依頼設計監理の契約→工務店決定→着工→引渡しまで6ヶ月
依頼した建築家
山本浩三さん
山本浩三さん
-以前住んでいた家から中古マンションを購入し、リノベーションしようと思われたきっかけは?
以前の住まいにこれといった不満はありませんでした。ただ、都市部への毎日の通勤を考えると、生活拠点をもう少し都心に置いておきたい…という思いがずっとあったのです。これが転居を考えるきっかけでしたね。一方で、空間に対してのこだわりもそれなりにありました。新築の物件も検討しましたが、自分の理想どおりの空間を手に入れるのは難しかった。細かな要望を満たしつつ、相応の値段で住まいを手に入れることができる選択肢として、中古マンション+リノベーションという方法は私たちにとって最適だったのだと思います。
-工務店やハウスメーカーではなく「建築家」にお願いしたいと思ったきっかけ/建築家O-uccinoで山本さんを選ばれた理由をお聞かせください!
実は、建築家のほかにハウスメーカーも候補に挙がっていたんですよ。しかし、実際に担当の方にお会いしてお話を聞いてみると、間取りなどに関する制約が多い点がどうしても気になってしまったんです。小さなことかもしれませんが、例えば「インターホンはこの位置から動かせない」という大前提をいくつか提示したうえで話を進められてしまったり。その点、山本さんは広い視点で考えて提案してくださったので、後々の変更も少なくて済みました。
-実際に他社にお見積りなどをとられたりしましたか?
候補に挙げたハウスメーカーさんには、実際に見積もりもお願いしました。中には最初からフルスペックのプランを持ってきて「ここから不要なものを引いていきましょう」と提案される業者さんもいましたが、何を引けばよいのかを考えるのは、素人である私たちには難しかったんです。引くことを考えるより、順を追って必要なものを一緒に考えたいなと思っていました。その点、山本さんは私たちの理想通りに提案してくださいました。
-山本さんとのやりとりは(メールや実際にお会いすることも含めて)スムーズでしたか?
最初にお会いしたのは、リノベーション前の部屋のようすを見ていただくための現地調査の時でした。その後はメールでのやりとりが増えていきましたね。私は職業柄出張などが多く、直接会って打ち合わせをする時間がほとんど取れなかったのですが、山本さんは頻繁にメールで連絡をくださったので、やりとりは非常にスムーズでしたね。もちろん、直接お会いしてお話するメリットもあるとは思いますが、時間が取りづらい私にとってこれはとてもありがたかったです。
-プランの要望で、特にこだわられた点、それに対する建築家の対応は?
とにかく広く見せたい、ということを強くお願いしていました。リノベーション前はそれぞれのスペースが細かく区切られていましたが、山本さんのプランでは、書斎からリビング、寝室、玄関までもがひとつながりになっていて、とても解放的で広々としていました。壁の中に収納できる可動式の間仕切りで、必要なときはそれぞれの空間を区切れるのも魅力的でした。この部屋は壁に角度があるのですが、間仕切りが出っ張らないよう、端部を斜めに加工してあるんですよ。こういう細かい工夫も建築家ならではですよね。

左:リビングから引き戸でひとつなぎとなった主寝室。右:玄関からリビング・ダイニングへつながる廊下にはトイレなどの水廻りと大容量の収納を設置。

左:リビングから引き戸でひとつなぎとなった主寝室。右:玄関からリビング・ダイニングへつながる廊下にはトイレなどの水廻りと大容量の収納を設置。写真左:鳥村鋼一

-山本さんの対応でよかったところは? なにかエピソードがあれば教えてください!
ひとことで言うと…良い意味でおおざっぱなところ、でしょうか(笑)。他の業者さんの中には、最初の打ち合わせでかなり詳細にヒアリングし、何から何まで細かく決めようとする方もいました。そのときは正直、「まずは大まかなイメージを掴みたいのに…」と歯がゆい思いもありました。でも山本さんは、こちらのざっくりとした要望をその場で手書きのラフスケッチにしてくださり、次回の打ち合わせでは詳細な間取り図まで見せてくださったんです。山本さんのそうしたフットワークの軽さは、私たちにはとても心地良かったですね。
-こだわられた点、これだけはお願いしたいとされたご要望は?
できる限り生活感を消したい、と希望していましたので、とにかく室内にモノを見せたくなかったんです。そういう意味で、収納にはこだわりました。リビングスペースに置き家具は使いたくなかったので、CDや本などはすべて壁面の収納に納めて、空間をできるだけ広く見せながらも、収納をたっぷり確保してモノを隠してほしい、とお願いしました。もともとモノが少ないタイプではないので、山本さんには苦労をおかけしました(笑)。

左:床、天井ともに白と黒のコントラストがアバンギャルドな空間に。中央:窓下の一面に設けた窓下収納には、CDや本などがすっきりと収まる。右:水廻りの位置を大幅に変更し、トイレは玄関から続く廊下に設置した。

左:床、天井ともに白と黒のコントラストがアバンギャルドな空間に。中央:窓下の一面に設けた窓下収納には、CDや本などがすっきりと収まる。右:水廻りの位置を大幅に変更し、トイレは玄関から続く廊下に設置した。写真すべて:鳥村鋼一

-それに対する建築家の対応は?
収納は増やせば増やすほどコストが上がりますが、その点をうまくクリアしてくれたのは嬉しかったですね。例えばテレビラックになっているこの収納は、実は下足入れとして使われる既製品なんです。それをリビング空間に上手になじませて、既製品っぽさを感じさせない収納を実現してくださったんです。それから、寝室の手前にあるウォークインクローゼットも、一見するとただの壁のように見えますよね。これなら圧迫感もありませんし、生活感も出ない。これもやはり建築家ならではの仕事だと感心しました。
-住んでみて、山本さんにお願いしてよかったと思われるポイントは?
こちらの希望や意図をくみ取っていただけたことでしょうか。何度もやりとりをしましたが、意見が食い違って衝突するといったことはまったくありませんでした。たとえばある時、壁のクロスの色について、山本さんから「クリーム色を使ってはどうか」というご意見をいただいたのですが、私としてはやはり白にこだわりたかった。その点を正直にお伝えしたところ、「白にして良かったね」と最終的には納得していただいて。プロとしての意見をくださるのはもちろんですが、こちらの要望にもきちんと耳を傾けてくださる。ですから、どちらかが我慢するといった場面がほとんどなかったんです。その点は本当によかったと思っています。
-住んでみて、山本さんからのこんなアドバイスがためになった!というようなエピソードがあれば教えてください!
山本さんは、打ち合わせの時に何度か「店舗と住宅は違う」というお話をされていました。そのときはピンと来なかったんですが、実際に住んですぐに実感しましたね(笑)。例えば書斎とリビングを仕切る間仕切り。最終的には可動式の間仕切りになっているのですが、私は当初、ドアを希望していたんです。でも山本さんが「店舗じゃなくて住宅なんだから」ということで可動式の間仕切りを提案してくださった。もしドアにしていたら、空間全体のつながりや広さを損なう事になっていたかもしれません。今思えば、ドアにしなくて良かったなあと思っています。

from architect

今回のお施主様はデザインに対して非常に意識が高く、私が提案するデザインにも理解がございましたので、比較的スムーズに、またこちらも楽しくお仕事させていただきました。「シンプル」や「モダン」をキーワードに、デザインに囲まれながらの都市生活者の住まいと向き合い、デザインさせて頂きました。これらを継続し、生活する上で、もうひとつキーワードとなるのが「収納力」。単に納戸のようなスペースを設えるではなく、どこに何を置くか、その物を、見せるか、見せないか。
山本さんが描かれたプランスケッチこれらをひとつひとつ打ち合わせしながらデザインを進め、お客様オリジナルの、無理のない、正直な住まいを目指しました。
(写真左下はプランニング時のラフスケッチ)

山本浩三さん

山本浩三さん

住まいのデータ

家族構成 2人 工事の種類 リフォーム・リノベーション
建物の種類 マンション 築年数 15年

注目の建築家

ISSUE

新着お役立ち記事

記事一覧へ

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

TRUSTe

このページの先頭へ