こだわりポイント
ガレージの上部を吹抜けにしてそこを壁で囲ってます。プライバシーを守りながら光と風を導く工夫です。2階のLDKは20畳以上の大空間。さらにインナーバルコニー、吹抜けも取り込んで広がりを持たせました。あえて建物の中心に階段を配置し、より家族が触れ合うことができる空間構成とした。
街を歩いているとたまに見かける「四角い家」。独特の形に興味を引かれたことのある人もいるでしょう。四角い家がひそかに人気なのは、ちゃんと理由があります。実は普通の住宅にはないたくさんのメリットがあるのです。
四角い家には3つのメリットがあります。
1つ目のメリットは、低コストなことです。箱のようなシンプルな外観にしてしまえば、余計な装飾も要りません。また間取りも設計しやすいので、全体的に建築予算をカットすることができます。
続いて2つ目のメリットは、空間が増えること。普通の住宅の場合、屋根裏のスペースなど、活用されない空間ができてしまいがちですが、箱形なら、建物の中の空間をすべて居住スペースとして活かすことができます。その上、予算との兼ね合いになりますが、屋上を作ることができるのも大きな利点でしょう。天気のいい日は家族そろって屋上で食事をしたり、夜には天体観察なんかもいいかもしれませんね。
さて、最後のメリットは、耐震性です。段ボール箱は上に荷物を置いてもなかなか潰れないのと同じで、「面」が多いボックス型の住宅は、構造的に強くなります。
お金の面、空間活用の面、そして安心の面でパフォーマンスの高い住宅。それが四角い家なのです。
では、四角い家を建てようと思った場合、どんなことに注意すべきなのでしょうか。
まずは「屋根がない」ということが、どう建物に影響するかを考えなければなりません。たとえば、水はけを考慮すれば屋根がある方が良いことは間違いありません。そこで、四角い家のプランニングでは、雨漏りにならないように注意して、屋上回りや外壁部分の構造を考える必要があります。
また、四角い家では、建物の上に直接、雨や日差しが注ぐことになります。瓦など建物を覆うものがないので、雨の音は比較的うるさくなります。一方、夏場は広い「面」で日差しを受けることになるので、2階部分だけ温度が上がりがちです。
とはいうものの、信頼できる建築家と組むことで、このような不安は解消できます。細かく要望を伝えることで、雨や日差しの影響の少ないプランを出してもらえるでしょう。ハウスメーカーより融通が利くぶん、安心して家づくりができます。
コスト面や機能面など魅力の多い四角い家を、ぜひ考えてみませんか?
建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、四角い家の作品をラインナップしてお届けします。
ガレージの上部を吹抜けにしてそこを壁で囲ってます。プライバシーを守りながら光と風を導く工夫です。2階のLDKは20畳以上の大空間。さらにインナーバルコニー、吹抜けも取り込んで広がりを持たせました。あえて建物の中心に階段を配置し、より家族が触れ合うことができる空間構成とした。
都心の狭小地。出来るだけ狭さを感じさせないように全体を1つの部屋の様にデザインした。各階も吹き抜けを介して家族の気配を感じられたり、光や風の通り道になる様に設計した。リビングにある小上がりは70cm床から上げて多目的なスペースとした。キッチンからは常に子供達の気配を感じながら作業が出来る。屋上は将来家庭菜園が出来るようにしている。
外部に対して一切の開口を持たない黒い箱は内部に設けたライトコート(光の庭)で全ての居住空間を光で満たす計画としています。 建物の機能形態はガレージハウス。 生活空間とクルマ空間の間にライトウェル(光の井戸)を設け、付かず離れずの曖昧な距離感を演出しています。
この建築は、不整形な道路と電線が蜘蛛の巣のように張りめぐらされた一角に位置しています。下町特有の良好な庶民性と同時に、交通量の多い凶暴性も持ち合わせた混沌とした様相。このようなコンテクストを生成する街並みの中での住環境の在り方を手がかりに、この建築の計画は進められ、与えられた敷地のコンテクストを分析し、主要な要素を再編集した結果として、遮音壁・光のスリット・居住空間・光のヴォイド・アイビ-ウォ-ルというエレメントをレイヤー状に積層したようなボリューム構成の建築となりました。
傾斜地に沿って、角をアールにした2つの箱を組み合わせることで、周辺の建物に柔かい印象を与えるとともに、下から吹き上げてくる風を上手く受け流す形状にしました。室内はリビングの床に座って眺めた際に、隣接する建物が見えないよう開口の大きさと高さも工夫しています。
スクエアなシンプルな外観。白い外壁を黒い窓枠が引き締め、コの字型の外形と目隠しのように立つ外壁が程よくプライバシーを保っている。田園風景に農家の建ち並ぶ周辺にも、意外にも溶け込んでいる。開放的過ぎず程よくプライバシーの守られたプランとなっている。
傾斜地(宅地造成規制区域内)にいかに建てるか?が最大のポイントでした。敷地内最大高低差が7m程ある状況で平面駐車を設けつつ、十分な建築面積を確保するために混構造を選択しました。L方擁壁や間知石擁壁では利用できる敷地面積が減少してしまうので、現場打ちによるRC擁壁と建物基礎を一体化させ、敷地を有効に使い、住居部分は重量の軽い木造としました。 敷地内の高低差はそのままリビング〜ダイニング間の段差に現れ空間を緩やかに分割しています。
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