住宅における採光の重要性とは?

住宅における採光の重要性とは?間取りを決める際、特に重要とされるのが採光と通風。自然光や風を家の中に取り入れることは快適な住まいを作るには必要不可欠な要素です。特に採光は明るさや暖を取り入れるだけでなく、季節や時間を感じ、健康を維持するためのサイクルを体の中に作るという大きな役割を持っています。また、効率よく光を取り入れることで、昼間は照明や暖房に頼らなくても明るく暖かな生活ができ、エコにも繋がります。 暖かな日差しが入る家は、自然と家族や人が集まり、会話も増え、コミュニケーションが活発な空間となるでしょう。そうすれば、家で暮らすことの大切さを改めて感じることができます。 大切な家族が健康で明るく暮らせる家造りを目指すために、採光について押さえておくべきポイントをご紹介します。

  • 光が多く入る方角と時間帯を意識する

    家の中で一番多く光が入るのは、南の方角。次いで東、西、北の順番です。特に南東は朝日も入り、暖かな日差しを浴びることができるので、家族にとって大切な空間を置きましょう。例えばリビングやダイニングなどの家族が集まる空間。お子さんがいらっしゃる家庭であれば、子ども部屋を置くなどすると良いでしょう。 太陽の光がたくさん当たる部屋は長い時間暖かく、身体的にも良い効果をもたらしますが、心理的にも晴れやかな気持ちにするといった効果もあると言われています。そのような部屋で一日の始まり、家族との大切な時間を過ごすことで、日頃の生きるエネルギーになるでしょう。

  • 光の取り入れ方に工夫を

    日本では南東向きの角地が最高の立地とされています。戸建の場合、十分な光を取り込むには隣家や向かいの家との距離は8mほど空いていれば十分とされています。特に光を取り入れたい方角の面にある建物との距離には慎重な確認をしましょう。 とは言え、そのように条件の良い物件があれば良いのですが、都市部などは建物が密集しているので、なかなかそうはいきません。隣家と密接している建物も多いでしょう。こうなると光の取り入れ方に工夫が必要です。 南東側と言っても、さすがに隣家と密接しているところに大きな窓を設けるのは考えものです。光も入りにくいでしょうし、何よりプライバシーが守られません。都市部の家ならば、どこから光が入ってくるか、どのような窓を選ぶのかが採光のポイントとなります。例えば「天空光」と言われる、上からの光を取り込む方法。天窓や高窓を利用して光を取り込んだり、吹き抜けにすることで、光を壁に反射させて空間を明るくさせることもできます。また、そのようにすることでプライバシーも守ることができます。

  • 大事なのは光のコントロール

    光を十分に取り入れることの重要性について触れてきました。しかし採光方法を間違ってしまうと、眩しすぎ、暑すぎの部屋になる危険性もあります。重要なのは快適に暮らすための光をコントロールすること。 窓の大きさを選んだり、特殊機能のあるガラスを採用する、またはカーテンなどで光を調整するなど、やり方は様々です。北側でも眺望が開けているのであれば、そこにリビングを置くというのもひとつの手段です。北からの光は1年中安定しているので、時間や季節によってコントロールする必要性も少なく、思い切って大きな窓を設置することも可能です。 また、隣家が密接している場合、光の当たりにくい1階に浴室や洗面所などの水回り、2階以上にリビングやダイニングなどを置いて光を確保するという方法もあります。 一軒一軒で条件は変わってきますので、建築家とよく相談をしながら最高の採光(!)を取り入れてみてはどうでしょうか?

建築家による光の家事例

建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、光の家の事例をラインナップしてお届けします。

  • 御影山手の家/ローコスト狭小住宅

    御影山手の家/ローコスト狭小住宅
    総工費
    1200万円
    坪単価
    67万円
    こだわりポイント

    神戸市の閑静な住宅地の敷地面積18坪の変形狭小敷地。しかも、第一種低層住居専用地域の建ペイ率50%・容積率100%の難易度の高い敷地であり、購入時に建っていた既存建物は建ペイ率80%ほどある既存不適格建築であった。クライアントからは購入時の既存床面積は最低限満たして欲しい。且つ、狭さを感じさせないデザイン・建築になる様に工夫して欲しいとご要望されました。特性を活かし、高低差を利用したマドの配置によるプライバシーの保たれた大きなマドからの開放感。空間。平面的に制限のあるスペースへの空間ボリュームの増幅操作。ぞれの建築的操作を互いに連動させることプラス、建ぺい率49.31%、容積率99.99%と限界まで面積を使い切り、狭小住宅ながらも豊かな快適住空間を実現させる事ができました。

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  • 川崎 K邸

    川崎 K邸
    総工費
    2700万円
    坪単価
    87万円
    こだわりポイント

    吹き抜けと高窓の位置を工夫して、家全体に光を取り入れました。 仕事場はパソコンを日中多く使われる施主様の意向で、直接光は避け高窓からの光を壁に反射させて明るさを確保しました。東からの強い朝日は吹き抜けを介して柔らかく2階のメインリビングに伝わるように考えています。

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  • 狛江の家

    狛江の家
    総工費
    1600万円
    坪単価
    94万円
    こだわりポイント

    3方を隣家に囲まれたこの家はプライバシーを確保するため一棟の建物を切断するように中庭が設けられている。 南側の庭の2階部分はエキスパンドメタルの床となっており光と風を運び、かつ左右の部屋が一体となるよう意図されている。

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  • H-court

    H-court
    総工費
    2600万円
    坪単価
    65万円
    岩瀬隆広
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    各希望の部屋は、内外部一体で光の道・風の道・広がりの道(動きの広がり・視線の広がり)をもとにつなげていきました。 例えば夏の西日は避け西の快適な海風を取り入れる為、オープンコートと各庭を適切な位置にもつことで、風の出入口となり内部全体に心地よい風が吹き抜けてます。また北・東・南は2階建て住宅に囲まれて閉塞的ですが、隣家どうしにはくっついてる訳ではなく狭間があり、今回はその先に開放的な山並みや田園風景(桜並木)など眺望できます。2階のフリールームは、大開口をその狭間に向け設置し、第二のリビングとして利用されています。他の窓もそのようなつながりを待たせています。

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  • 自然エネルギー利用のローコストハウス

    自然エネルギー利用のローコストハウス
    総工費
    2500万円
    坪単価
    72万円
    こだわりポイント

    日本の伝統的エネルギーと装置によって、現代社会における非日常性と深層心理効果による暖かみと安らぎの対比を表現した。オール電化でありながら、補助的に考えていた自然エネルギーが、生活の中ではメインとなっており、結果として省エネになった。
    自然エネルギーとして、薪ストーブと囲炉裏を生活空間に取り入れた。オール電化が基本であるが、 バイオマスエネリギーとのハイブリットで、省エネにも寄与している。

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  • 家族のびのび大空間:自然素材の家

    家族のびのび大空間:自然素材の家
    総工費
    2980万円
    坪単価
    64万円
    中浦弘嗣/妙子
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    刻々と移りかわる光と影、窓から吹き抜けるおだやかな風、都会でも季節が感じられる温もりのあるおおらかな空間に、家族が集まる、緑が似合う家。家族が自然に集まり語り合える、明るくおおらかな住宅づくりをモットーに、家事動線を活かした洗面・台所・食堂、リビングから子供室までをワンルーム空間におさめた、太陽の光が窓いっぱい差し込む、開放感あふれる住宅設計をしています。

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  • 光あふれる狭小住宅

    光あふれる狭小住宅
    総工費
    1960万円
    坪単価
    70万円
    中浦弘嗣/妙子
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    建物の外観や室内が敷地面積のわりに大きく広く見えるように、「見せる」「魅せる」事によるショールーム感覚で、狭さに意識がいかないようにして、光・風と共に家族の気配が行き交い、感じあえるような構成で設計した新しいアイデア満載の住宅。(縦・横)連窓サッシで大開口を確保し 光を内部に取り込み、視線を外に広げた開放的な明るい家です。 階段のメッシュ敷き・建具のポリカボーネート板など、「透かす」ことで採光を確保し、視線をさえぎらず、広さ・高さを最大限活かせるようにデザインしています。

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