建築家オウチーノでご成約!着工から竣工まで現場レポートでわかる注文住宅ができるまで

建築家オウチーノで建築家と出会い、土地探しからスタートした茨城県O様邸が着工を迎えました。こちらのページでは、O様にご協力いただき、注文住宅ができるまでの様子をくまなくレポート。これから注文住宅をとお考えの方へ建築家と施工会社からのアドバイスもあります。ぜひご参考に!

私たちが家づくりをナビゲートします!

完成予想イラスト
完成予想イラスト

当初は2~3年後に家が建てば・・・、くらいのお気持ちからのプラン相談からはじまった、O様邸の家づくり。土地探しからお手伝いし、約半年後に土地を購入、当初のプラン相談から、設計監理契約まで約10ヶ月。施工会社も決まり、着工がスタート。注文住宅ができるまで、このシリーズで私たちがレポートいたします!

  • VOL1 着工編
  • VOL2 基礎工事編
  • VOL3 建て方編
  • VOL4 屋根工事編
  • VOL5 内部造作工事編
  • VOL6 外構工事~引き渡しまで

Vol.5内部造作工事編~壁下地、床下地、天井下地他

注文住宅ができるまでには、実にさまざまな工程があります。しかし、それらを実際に目にする機会は意外と少ないもの。そこでこのシリーズでは、これから家づくりを考えるあなたのために、注文住宅ができるまでをくまなくレポート!
vol.5では、「内部造作工事」編と称し、お届けいたします。

壁下地

床下地 [写真1]ピンク色の部分が石膏ボード(吉野石膏「ハイクリーンボード」)。一定のピッチで柱などに釘を打ち、ボードを留めていく。石膏ボードは丈夫でコストも安く、また耐火性能に優れており、住宅の壁の下地として広く使われている。

壁の内部 [写真2]コンセントや照明のスイッチは壁の内部に埋め込まれるため、設置する高さに注意して取り付ける。コンセントなら床上から250㎜、スイッチなら1250㎜程度が一般的。

屋根工事、断熱工事などが終わると、工事はいよいよ「仕上げ」の段階へと近づいていきます。仕上げとは、建物の内部や外部の最も表面、目に見える部分のこと。木造住宅の内部の仕上げであれば、壁・天井はクロスや塗装仕上げ、床はフローリング仕上げなどが一般的です。
仕上げに入る前には、必ず「下地」が必要になります。最終的には仕上げに隠れてしまうため目に見えない部分ではありますが、下地がきちんと施工されていなければきれいに仕上げることができなくなるため、とても大事な工程といえるでしょう。
ここでは、内部の壁の下地として「石膏ボード(プラスターボード)」というボードを使用しています。

床下地

構造用合板 [写真1]床の一部に張られた構造用合板。仕上げの際は、この上からフローリングを留め付ける。写真は2階の吹き抜け部分。

下地材の寸法や厚みを確認する
[写真2]下地は仕上げの精度を決める重要な工程。十分に打ち合わせを重ね、下地材の寸法や厚みなどを確認する。

木造住宅の床の仕上げは「フローリング」がほとんどです。フローリングの下地となるのは主に「構造用合板」と呼ばれる厚手の板材。仕上げ工事の際は、この構造用合板の上に釘や接着剤などでフローリングを留め付けていきます。
フローリングを施工する際は、歩行時に「きしみ」などが起きないよう、適度な隙間を設ける必要があります。また、階下への騒音に配慮して、下地材に吸音材などを重ねることもあります。
なお、床は職人が移動しやすいよう、建て方の後、早い段階でこの下地が張られ、上から保護のための養生(ようじょう)をかけます。

天井下地

石膏ボードなどを張って下地をつくる
[写真1]天井仕上げの下地となる「野縁(のぶち)」。この上から石膏ボードなどを張って下地をつくる。

天井の内部にも配線が通る
[写真2]壁と同様、天井の内部にも配線が通る。天井仕上げの下地材となるボードなどは、この配線工事が終わるのを待ってから取り付ける。

天井の仕上げ・下地は、壁と同じとするのが一般的。クロスで仕上げる場合、下地は石膏ボードなどを使用します(天井にロールスクリーンなどの軽量な部材を吊る場合は、構造用合板で下地をつくることもあります)。
天井の下地となる石膏ボードは、「野縁(のぶち)」と呼ばれる木材に取り付けられます。野縁を設置する際は、材がきちんと水平になっていることを確認しながら部屋の四隅に留め付けていきます。
野縁と天井の隙間(懐)の部分には、設備機器や各種配線などを隠すため、その分のスペースがきちんと確保されているかどうかも確認しなければなりません。

その他造作工事

仕上げ前のバルコニー(防水仕様)
[写真1]仕上げ前のバルコニー(防水仕様)。白いシートが被されているのは「笠木(かさぎ)」と呼ばれる部分。笠木は雨が入り込みやすいので、十分に防水処理をほどこしたあと、加工した金属板などで仕上げる。

玄関巾木(げんかんはばき)
[写真2]玄関の土間と壁が取り合う部分。壁は室内と同じ下地・仕上げとすることも多い。土間と壁の間に横に通っているのが「玄関巾木(げんかんはばき)」と呼ばれる材料。玄関の雰囲気を決める重要な部材のひとつ。

床・壁・天井などの内部造作工事のほかにも、在来浴室(ユニットバスでない浴室)や玄関、バルコニーなど、さまざまな工事が平行して行われます。これらにも、それぞれ仕上げ・下地工事があり、在来浴室ならタイル仕上げ、玄関の床は土間仕上げなど、バルコニー周辺は通常、外壁と同じ仕上げが用いられます。
下地工事の出来が仕上げの質を左右する点も同じです。

完成イメージ

マイルストーン

O様邸
竣工まで約28日

有限会社小宮工務店 小宮 博行さん
有限会社
小宮工務店
小宮 博行さん

小さなお子様がいるお宅なので、お施主様が安心して健康的に暮らせるよう、建材にこだわりました。今回使っているものはまた、巾木などもなるべく見栄えのようものを探して使っています。石膏ボード(吉野石膏「ハイクリーンボード」)は、ホルムデアルデヒドの吸収・分解に優れたエコ建材。また、巾木などは目が粗くないきれいなものを探して採用しています。あと、当社のこだわりが、玄関の鉄平石。素材が鉄なので、経年による自然の風合いが楽しめる素材。職人がひとつひとつ敷いていきます。

K+Yアトリエ一級建築士事務所 竹内国美・竹内由美子さん
設計担当
K+Yアトリエ
一級建築士事務所
竹内国美・竹内由美子さん

フローリングはできる限り無垢素材をおすすめしていますし、お客様が無垢材をご要望されるケースも当たり前になりつつあります。針葉樹系と広葉樹系で大きく異なりますが、今回は針葉樹系のレッドパインのフローリング。気のある床材です。節のある素朴な風合いが好きな方には特にオススメです。安価なところも持ち味の一つでしょう。針葉樹系は柔らかい素材なので傷はつきやすいですが、直接素足で床に触れる日本人にとって、その優しい足触りは何物にも代え難い魅力があります。無垢の木はどこか自然に通じるものがあるのではないかと思います。日々そういうものに触れるという事は実はとても大切な事でないかと、少々大げさかもしれませんが、そう思うのです。

ここをチェック!

・下地工事の精度はその後の仕上げに影響を与える。下地に凹凸や傾きなどが起きないよう、図面などの十分な確認や正確な施工が要求される
・壁や天井、床の内部には、設備機器や各種配線などが設置される。下地を張る前に、必要な配線などがきちんと通っているかを確認する必要がある

注目の建築家

ISSUE

新着お役立ち記事

記事一覧へ

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

TRUSTe

このページの先頭へ